階段を上るときの腰痛の防ぎ方は?

この記事では、階段を昇る際に起きる腰痛の原因と、その解消法について解説しています。
結論から言うと、背中を起こして階段を登れるようにすることが重要になります。痛みは背中が丸まることで筋肉同士が反発し、腰に過負荷がかかるために起こるため、背筋を伸ばして姿勢を保つことが重要です。 
背中が起きた状態で階段を登れると、腰の筋肉の負担を分散しながら登ることができて、快適に動けるようになっていきます。
階段を上る際に腰が痛む原因と、その解決法について詳しくお伝えしていきます。

皆さん、こんにちは。
山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。

「階段を上っているときに腰が痛くなってくる」
こうしたお悩みは、年間を通して多くの方からご相談をいただく症状の一つです。

家や職場、駅での移動など、日常生活の中で階段を使う機会は必ずと言っていいほどありますよね。
上るたびに腰が痛むと、だんだんと階段を使うこと自体が嫌になってしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、こうした腰の痛みは腰そのものが悪いわけではなく、背中に原因があるケースが多く存在します。
背中が重要な理由と、ご自身で意識すべきポイントについて詳しくお伝えしていきます。

目次

なぜ背中が重要なのか

階段を上る瞬間に背中が丸まってしまうと、腰の筋肉は大きく引っ張られることになります。
腰の筋肉は、首の後ろから背骨の両脇を通り、骨盤に向かって真っ直ぐに伸びている長い筋肉です。
背中が丸まると、この筋肉が常に強く引き伸ばされた状態になってしまいます。

さらに階段を上る際、体を上に押し上げるためにお尻や太もも裏の筋肉に強い力が入ります。
すると、上から引っ張られる背中の筋肉と、下から引っ張るお尻側の筋肉との間で、腰を境に激しい綱引きが始まってしまいます。

一歩歩くごとにこの負荷が強くかかるため、上り続けるうちにだんだんと痛みが強くなっていってしまいます。

背中が丸まってしまう主な原因

では、なぜ背中が丸まってしまうのでしょうか。主な原因はいくつか考えられます。

  • 荷物の持ち方

    重い荷物を持って腕が前に垂れ下がったり、リュックを背負う際に背中で荷物を乗せるように丸めたりすると、自然と背中が丸まりやすくなります。
  • 重心の位置

    階段を上る瞬間に重心が前や後ろに傾きすぎていると、そのバランスを取ろうとして無意識に背中を丸めて調節してしまいます。

  • お尻の筋力不足

    お尻の筋肉に十分な力が入らないと、片足に体重が乗ったときに体を支えきれません。
    それを補うために腰の筋肉を使って無理に体を起こそうとしてしまいます。

  • 背骨の可動域の不足

    そもそも背骨が丸まった状態で固まってしまっていると、自分の意思で背中を起こすことができなくなります。
    筋肉の硬さや関節自体の動きが悪くなっていることが原因です。

  • 日常的な使い方

    脳から体への命令がうまく伝わらず、正しい体の動かし方を忘れてしまっている状態です。
    例えると、家電製品の接触不良のようなもので、正しい動きをしようとしても信号がうまく伝わっていない状態になります。

腰を守る階段の上り方、4つのコツ

腰の負担を減らすために、日頃から意識していただきたいポイントをご紹介します。

  • 足の裏全体をステップにつける

    つま先立ちで昇ってしまう方が多いですが、足の裏全体をしっかりつけることで安定感が高まり、全身の筋肉を均等に使えるようになります。

  • かかとの少し前で地面を押すイメージ

    くるぶしの真下あたりで地面を押して体を持ち上げるように意識すると、重心が安定して太もも裏やお尻だけでなく、背中もしっかりと起きた状態を維持しやすくなります。

  • 頭を落とさない

    足元を気にしすぎて極端に下を向くと背中が丸まります。
    視線を少し先に向け、頭の位置を高く保つようにしましょう。
  • みぞおちを少しだけ前に出す

    無理に背中を反らせようとすると、逆に腰に力が入って痛みの原因になります。
    みぞおちを軽く前へ突き出す程度の気持ちで胸を張ると、最小限の力で背中を真っ直ぐに保てます。

それでも腰が痛むときは

まずは今回ご紹介したコツを意識して、階段を昇ってみてください。
もし、これらを試してもどうしても腰が痛むという場合は、自力では負担のかからない動きができない状態になってしまっている可能性があります。
そういった場合は、自分一人で悩まず、早めに専門的な治療を受けることをお勧めします。

当院では、鍼治療と整体治療を組み合わせて、階段を昇るときの腰痛に対して治療を行っています。

鍼治療

背中を丸める原因となっている筋肉や、重心移動に関連するツボへアプローチして負担のかからない動きを取り戻します。背中の丸まりも筋肉の引っ張り合いで起こっている場合もあるので、上半身を丸める方向に引っ張る筋肉の状態なども確認して、緊張のバランスを調整するように治療をしていきます。

整体治療

腰の負担のかからない動きが出来るように、可動域と安定感を改善します。
固まってしまった関節を優しく押さえながら動かして、動きを広げていきます。
また、関節を安定させる筋肉への神経の伝達をスムーズにすることで、正しい体の使い方が自然にできるように調整していきます。

まとめ

階段を腰の痛みなく上るためには、背中をしっかり起こせる体づくりが大切です。
まずは昇るときのポイントを意識していただき、もし痛みが長く続いているようであれば、いつでもお気軽にご相談ください。
一日も早く楽に動けるよう、一緒に改善していきましょう。

院長 境田涼平

この記事の監修者

院長 境田 涼平

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)

スポーツトレーナーとしてキャリアを始め、Jリーグチームの育成年代でトレーナーを経験。その後、根本的な改善を目指す治療の道に進み、3つの国家資格を取得しました。治療に携わって10年以上、完全自費だからこそできる、お一人おひとりの身体に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。

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