この記事では、鞄を肩にかけると腕がしびれる症状の解決法を解説しています。
結論としては、鎖骨の下での神経血管の圧迫を解消する必要があります。
鎖骨の下での神経血管の圧迫を解消していくことで、鞄を肩にかけた時の腕のしびれを防ぐことができます。
そして、この鎖骨の下の圧迫を回避するためには、肩甲骨の動きや背骨の丸まりなど、改善すべき点がいくつかあります。この記事では、神経血管の圧迫を起こしている理由と解決法をお伝えします。
【この記事を書いた人】
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
院長 境田 涼平(さかいだ りょうへい)
資格:鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼治療、整体治療を通して、皆様が元気な毎日を送れるようにお手伝いします。
皆様こんにちは。
山梨県甲斐市、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。
「カバンを肩にかけていると、だんだん腕がしびれてくる」
こういったお悩みが増える時期です。連休中の帰省で重いカバンを肩にかけていたり、買い物に行って大量に買い物してしまい、荷物が重くなった時に腕がしびれてくることが多くなります。
突然腕がしびれてくると不快ですし、不安にもなるかと思います。
まずは、しびれが出るのはどういった状態なのかを説明します。
なぜ腕がしびれるのか
腕がしびれる時は、首から出て手に向かう神経の通り道のどこかで、神経や並んで走っている血管が長時間圧迫されたり、神経が引っ張られたりすることでしびれが起こります。
特に肩にカバンをかけた時は、カバンの重さで鎖骨が下に押し下げられ、神経血管が鎖骨と肋骨の間で物理的に圧迫された状態が続くとしびれが出てきます。
専門的な言い方で言うと、肋鎖症候群と言います。
骨格的になで型の女性の方は、特に起こりやすい症状でもあります。
圧迫が起こる原因
カバンの重さが鎖骨を押し下げますが、しびれが出ない方もたくさんいます。この違いは何なのか、以下の点が関わってきます。
- 肩甲骨の位置
肩甲骨は鎖骨と繋がっています。
肩甲骨が浮き上がって前に傾くような位置に固定されてしまうと、鎖骨が押し下げられた状態が定位置になってしまいます。 - 背中の丸まり
背中が丸まった状態になると、その分肩甲骨も外側に開き、浮き上がりやすくなります。
それによって肩甲骨と繋ぐ鎖骨の下での圧迫も強くなりやすいです。 - 筋肉の緊張
特に胸の筋肉や、腕の指を曲げたり腕を内側にねじる筋肉、あとは腹筋など、上半身を丸める方に働く筋肉の緊張が強くなってしまうと、背中の丸まりや肩甲骨の引っ張りなどによって鎖骨の圧迫が強くなりやすくなります。 - 安定性の低下
肩甲骨や背骨を重力に抵抗して安定させる小さい筋肉があります。
その筋肉に力が入っていないと、背中の丸まりや肩甲骨の浮きを起こしてしまい、結果的に圧迫に繋がっていきます。
しびれを起こしにくい体勢のコツ
しびれを軽減させるためのコツをお伝えします。
- 肩を引く
肩を一度上に引き上げ、思いっきり後ろに肩を引いたところから、まっすぐ下に下ろしていきます。
肩を引き上げず、胸を張った状態を作ることができます。 - みぞおちを前に突き出す
こうすることで、最小限の力で胸を張った状態を作り、鎖骨の下の圧迫を緩めることができます。 - あごを引く
あごを引くことができると背中の丸まりが緩和され、肩甲骨を後ろに引きやすくなります。 - 脇を締める
脇を締めると、肩甲骨が浮き上がらないように固定する筋肉に力が入っていきます。
肩甲骨が浮き上がらないように固定されてくると、鎖骨の下の隙間も余裕ができるようになります。
生活上の注意点
- 重さを分散する
一つの肩掛けカバンに荷物を大量に入れて我慢するのではなく、手持ちのカバンなどを使って重さを分散してあげるのもおすすめです。 - リュックに変更する
肩掛けのカバンは重さが一手に集中しますが、リュックにすれば左右の肩に重さが分散していくので、肩にかかる重さも半分になってきます。 - 片方だけで持たない
必ず右の肩でカバンをかけるだけ、右手で荷物を持つだけ、というように片方だけで使っていると負担も一箇所に集中してしまいます。
肩にかけるのをやめて手で持ったとしても、カバンの重さで肩甲骨が浮いて腕が前に垂れ下がっていると同じように神経の圧迫が起こりやすくなります。
時々反対の手も使って、重さを分散してあげるのがおすすめです。
それでもしびれてしまう場合は?
カバンの持ち方を変えてみたり、重さを分散させてみてもしびれが出てしまう場合は、ご自分だけで神経や血管が圧迫されない状態を作るのが難しくなっている可能性が高いです。
カバンを持つ時だけだったしびれも、運転中やデスクワーク中などにもしびれが起こるようになりやすい状態になってしまっています。
そのままにせず、早めに治療を受けてみることをお勧めします。
当院では、鍼治療と整体治療を組み合わせて、カバンをかけた時の腕のしびれの治療を行うことができます。
鍼治療
筋肉の引っ張りによって起こっている鎖骨や肩甲骨の位置関係の崩れを、緊張のバランスを調整することで修正していきます。
状態によりますが、手、背中、骨盤などのツボを選んで鍼を打つことが多いです。
神経に直接刺して痛みを与えたりすることはありませんのでご安心ください。
整体治療
関節の動きの悪さで起こる位置関係の崩れを、動きの回復から修正します。
関節を抑えながら優しく動かすことで、筋肉の伸びの悪さや関節自体の動きを回復させていきます。
また、圧迫の起こらない状態を維持できるように、姿勢を安定させる筋肉に軽い刺激を与えて働きを回復させていきます。
まとめ
カバンを肩にかけた時の腕のしびれは、鎖骨の下での神経血管の圧迫によるものでした。
しびれが出ないようにカバンを持つためには、背中や肩甲骨などの状態を改善して、圧迫を取り除くことが重要になります。
まずは、鎖骨の下で神経に圧迫が起こらないように、体の使い方も重さの分散などを工夫してみてください。
もし、そのまましびれが出る状態が続いたり、他の場面でも同じようなしびれが出る場合は、お早めにご相談ください。
神経や血管の圧迫が長期間起こらなければ、防ぐことができる症状です。一緒に改善していきましょう。


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