この記事では、気圧の急変による偏頭痛の対策法を解説しています。
結論から言うと、偏頭痛の対策法は、耳の血流の改善と背骨の動きの改善にあります。
耳の血流を改善することで気圧の急変への抵抗力を引き上げ、背骨の動きを改善することで自律神経を安定させていくことが、偏頭痛の対策になります。
その仕組みと、具体的なセルフケアについてお伝えしていきます。
【この記事を書いた人】
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
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院長 境田 涼平(さかいだ りょうへい)
資格:鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼治療、整体治療を通して、皆様が元気な毎日を送れるようにお手伝いします。
皆さんこんにちは。
山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。
「片方の頭がズキズキと痛む」
「気圧が乱れると決まって頭痛が出る」
こうした症状は、特にゴールデンウィーク中は増える傾向にあります。
旅行や帰省で滞在場所が違っていたり、連休で生活習慣が普段と変わっていたりという要因も考えられます。
特に今年はニュースでも、気圧の急変が激しいので頭痛に注意するようにと紹介されているのを耳にしました。
こうした偏頭痛は、一度出てしまうと痛みが強く、予定をキャンセルする方や、せっかくの旅行をうまく楽しめないという方も出てくるかと思います。
せっかくの連休ですから、余計な心配はせずに楽しみたいですよね。
まずは、耳と背骨が大切になってくる理由を説明します。
耳と気圧センサーの関係
特に気圧の影響を受けるのは、鼓膜の中にある中耳という部分と内耳という部分です。

中耳は鼓膜のすぐ奥にある空間で、気圧の変化によって詰まる感じがしてくることがあります。
山道を運転して登っている最中に耳が詰まった感じがしたことがありますよね?
あの状態が長く続くことを指します。これは中耳の中の気圧調整がうまくいっていない状態です。
通常であれば唾をのんだり、耳抜きなどで調整できますが、中耳とつながっている鼻に不調があったり、ストレスが強くなっていたりすると、うまく調整ができなくなります。
さらに奥の内耳という場所は、音のセンサー、平衡感覚のセンサーなどがあり、精密機械のようにとてもデリケートです。
この内耳の中には気圧のセンサーになる部分が存在しています。
実は気圧の変化に敏感な方は、この内耳の中の気圧センサーがとても敏感になってしまっている方が多いです。
平衡感覚を正常に保つのも難しくなってしまうため、頭痛と合わせてめまいなどが起こってしまう方もいます。
こうした耳の中が気圧の影響を受けやすいため、耳の血流は非常に大切になります。この気圧センサーの過剰反応がストレスになって、偏頭痛に影響を与えます。
背骨と自律神経の関係
背骨の両端には、自律神経がびっしりと張り巡らされています。
自律神経は体の戦闘モード(交感神経)と休息モード(副交感神経)を切り替えてくれる神経で、交感神経と副交感神経がてんびんのような関係になっています。

背骨の動きが悪くなると自律神経の伝達が悪くなり、バランスが乱れてしまいます。
特に気圧などのストレスが体にかかった時は、交感神経が優位になりやすく、体が興奮状態になると全身の血管が収縮していきます。
収縮しすぎた頭の中の血管を、体の反応で無理に広げた時、その血管が神経に触れてしまうことで偏頭痛という症状が起こります。
そのため、背骨の動きを良くして自律神経を安定させ、血管の収縮を抑えることが、頭痛を防ぐことにつながります。
ご自分でできる偏頭痛対策セルフケア
1. 耳のマッサージ
耳の周りの筋肉を緩め、耳の中の血流を改善します。
- 耳の上や耳たぶを持った状態で、上・後ろ・下・前の4方向へ、それぞれ10秒ずつゆっくり優しく引っ張ります。
- 次に、耳の上や耳たぶを持ったまま、大きくぐるっと円を描くように回します。
- 最後に、耳を真ん中で半分に折る(餃子のような形にする)動きを加えます。
2. 背中の運動
- 四つ這いの状態になります。
- 背中を大きく丸め、天井に向けて突き出すイメージで思い切り丸めて深呼吸します。
- 次に、目線を上に向けながらおへそを床に近づけるイメージで背骨を大きく反らせ、深呼吸します。
- これを3往復繰り返してください。
3. 背骨を回す運動
椅子に座って行います。右にひねる場合を例にします。
- 左手を右膝の外側に置きます。
- 右手は右耳の後ろに軽く添えます。
- そのまま体を大きく右にひねりながら、肘を真後ろにできるだけ大きく引いていきます。
- 目線は右肘を見るように首も大きくひねると、背骨がより動きます。
- この状態で3回深呼吸し、反対側も同様に行います。


4. 腹式呼吸
副交感神経を優位にし、体をリラックス状態にします。
仰向けで寝て行うと分かりやすいです。
- 鼻から軽く息を吸いながら、お腹が膨らんでいくイメージを持ちます。
- 吐く時は口からゆっくり長く、お腹をへこませながら吐ききります。
- 吸うのは軽く、吐くのはしっかり吐ききることを意識してください。
生活上で意識したいポイント
セルフケアと合わせて、以下の習慣も取り入れてみてください。
朝日を浴びる
久しぶりの連休、たまには夜更かしや、ゆっくり寝ていたくなりますよね。気持ちはとても分かりますが、普段とは違う就寝時間は体内時計を狂わせ、自律神経を乱します。朝のうちには起きて、朝日を浴びて体内時計をリセットしましょう。
入浴
暑い日が増えているのでシャワーで済ませたくなりますが、40度前後のお湯に10分ほどゆっくり浸かってみてください。
自律神経が安定し、全身の血流が良くなるため耳の血流改善にもつながります。
軽い運動
ストレッチやウォーキングなど、軽く動くだけでも効果的です。
外出先で歩き回るだけでも十分な運動になります。
食生活
カフェインの取りすぎは血管を収縮させるため避けつつ、水分を多めに取ってください。
栄養素としては、以下の2つが血管の収縮や神経の興奮を抑えるのでおすすめです。
| 栄養素 | 含まれる食材 |
| マグネシウム | ほうれん草、ナッツ類、大豆製品、海藻類 |
| ビタミンB2 | レバー、卵、乳製品、納豆 |
同時に効率よく取れる納豆は特におすすめです。
偏頭痛が出てしまった時の対処法
もし痛みが出てしまったら、以下の方法を試してみてください。
- 暗いところで横になる
強い光は交感神経を刺激し、頭痛を悪化させます。
静かな暗い場所で目を閉じ、体を休めてください。 - 後頭部を冷やす
頭の付け根あたりを、氷嚢や氷枕で10分ほど冷やしてください。
偏頭痛の場合、温めたりマッサージしたりして無理に血行を良くすると、広がった血管が神経を刺激して痛みが強まります。
この場合は冷やして血流を落ち着かせるのが正解です。 - 両目を軽く圧迫する
目を閉じた状態で、両手の指の腹で優しく両目を圧迫します。
これにより体に反射が起こり、交感神経を落ち着かせることができます。
頻繁な偏頭痛には
ゴールデンウィークが終わると、次は梅雨がやってきます。
実はこの時期から梅雨にかけてが、1年間で最も偏頭痛の悩みが深刻になる時期です。
相談件数も、頭痛が圧倒的に多くなります。
今すでに頭痛が増えてきている方や、気圧の変化で必ず頭痛が起こるという方は、他の要素からの影響も受けている可能性が考えられます。
早めに治療を受けておくことで、これからの時期を楽に過ごせるようになります。
当院では、鍼と整体治療を組み合わせて偏頭痛の治療を行っています。
鍼治療
耳の血流を改善するツボをピンポイントで狙います。
また、呼吸の調整と、背骨周りの動きを良くして自律神経を安定させていきます。
整体治療
首や肩甲骨、骨盤など、背骨の動きを悪くしている原因を全身から見つけ出し、改善していきます。
動きの悪い関節を優しく押さえて動かす治療ですので、リラックスして受けていただけます。
痛みを与えたり、背骨をバキバキ鳴らしたりするような治療はしませんのでご安心ください。
実際に通われている患者さんでも、以前は天気が悪くなるたびに困っていた方が、今では影響を受けなくなったり、この1年間一度も偏頭痛が出ていないという方もいらっしゃいます。
治療をすることで、格段に楽に過ごせるようになります。
まとめ
気圧の急変による偏頭痛対策には、耳の血流と背骨の動きを改善していくことが重要です。
まずは生活の中で対策を取り入れてみてください。
これからの時期、偏頭痛持ちの方には辛い季節となりますが、対処法を知っておくだけでも心強いはずと思い、この記事を書きました。
いつも頭痛が辛くて困っている方は、早めに専門的なケアを取り入れることで、今シーズンを楽に乗り切れる可能性が高まります。
一人で悩まずに、ぜひお早めにご相談ください。


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