この記事では、ストレスが多い時期に起こるこめかみが締め付けられるような頭痛の改善方法を紹介しています。
結論からお伝えすると、食いしばりを改善していくことが、頭痛を防ぐために重要になります。
食いしばりが改善されると、顎やこめかみの筋肉の緊張が和らぎ、頭痛が解消されていきます。
今回は、ストレスから食いしばりにつながる理由と、その原因、そして頭痛の解決方法をお伝えします。
皆さんこんにちは。ひびきが丘鍼治療院の院長、境田涼平です。
仕事や生活環境の変化でストレスの多いこの時期。
たくさんの方から新生活の忙しさや職場環境・人の入れ替わりなどで大変だという声をよく耳にします。
この時期に特に増えるのが、ストレス過多による食いしばりです。
そして、そこから発展するのがこめかみを締め付けられるような頭痛です。この頭痛を解決するには、原因となっている食いしばりを解消していく必要があります。
【この記事は私が書きました】
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
院長 境田 涼平(さかいだ りょうへい)
資格:鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼治療、整体治療を通して、皆様が元気な毎日を送れるようにお手伝いします。
食いしばりが頭痛を起こす理由
ストレスが多い時期、こめかみに締め付けられるような頭の痛みがある場合は、慢性的な食いしばりが起きている可能性が高いです。
食いしばりによってこめかみの筋肉が緊張すると、締め付けられるような頭痛が起こります。
頭痛が起こる仕組み
こういった頭痛は緊張型頭痛と呼ばれています。
筋肉の緊張によって頭に向かう血流が少なくなってしまい、頭痛を引き起こしている状態です。
食いしばりが起こると、まず顎の筋肉やこめかみの筋肉が緊張します。
直接的な圧迫感や締め付け感の多くは、ここから来ています。
さらに、食いしばりが起こると首の筋肉も一緒に緊張してきます。
そこから首こり・肩こりの症状が併発し、頭に向かう血流不足がさらに悪化して、頭痛に発展するという仕組みがあります。
ストレスと緊張の関係
次に、なぜストレスが体に緊張を与えるのか、その関係を説明していきます。
ストレスを感じると、脳からの命令で内臓からコルチゾールというホルモンが分泌されます。
これは別名ストレスホルモンとも呼ばれ、本来はストレスに対抗するために心拍数を上げたり、筋肉にエネルギーを送ったりする大切な役割があります。
しかし、ストレスが長期間続くと、このコルチゾールが過剰に分泌され続けてしまいます。
すると、体は常に戦闘態勢のような状態になり、無意識のうちに筋肉が収縮し、血管が細くなってしまいます。この反応が、特に顎や首周りの筋肉を硬くさせ、食いしばりを起こす大きな要因となります。
また、ストレスがかかると交感神経という神経が活発になります。
交感神経が活発になると、血管が収縮して血流が悪化し、さらに呼吸が浅くなるため、酸素の取り込みが少なくなって緊張や血行不良が強まります。
その状態がまた交感神経を緊張させてしまう……という悪循環に陥っていきます。
なぜ食いしばりと頭痛は治りにくいのか?
これにはいくつかの要素の悪循環が関係しています。
痛みのループ
食いしばりによる筋肉の緊張で血流が悪化し、頭痛が出る。
その頭痛がさらに交感神経を緊張させ、呼吸や筋肉の緊張から頭痛が強くなり、そのストレスでまた食いしばりが起きる。
そこに環境や人間関係的なストレスが入ってくる。
こうした悪循環に入ってしまうと、なかなか自力で食いしばりや頭痛を治すのが難しくなっていきます。
食いしばりを緩和するセルフケア
根本的なストレス解消はもちろん大切ですが、ご自身でケアをすることで、食いしばりを軽くしていくことができます。
1. ツボ押し
それぞれ10秒から15秒くらい、ゆっくりと優しく押し込んであげてください。
- 外谷
手の人差し指の付け根の骨の際の真ん中あたりを優しく押してください。
あごの緊張を緩和します。

- 魚際
親指の付け根のふくらみにある骨の際の真ん中あたりを触ってください。
ここは胸を緩める効果があるため、肩の緊張や浅い呼吸を改善し、神経を安定させやすくします。

- 完骨
耳の後ろにある骨の出っ張りの、後ろ側のくぼみあたりを押し上げます。
首の筋肉の付け根にあたり、ここを緩めると首や顎の緊張が緩和されます。
2. ストレッチ
胸鎖乳突筋という首の筋肉を伸ばします。
- 右側を伸ばす場合、腰の後ろで右手首を左手で掴みます。
- そのまま手を左側に引っぱった状態で、首を左に倒します。
- あごを少し天井に向けた状態にすると、より首の筋肉が伸びます。
- この状態で30秒ほどキープしてください。 この筋肉はあごの筋肉と連結しているため、ここを伸ばすと食いしばりを防ぎやすくなります。
3. 腹式呼吸の練習
仰向けで腹式呼吸をする練習をしましょう。寝る前に行うのが特におすすめです。
- 仰向けに寝て、お腹に手を当てます。
- 鼻から息を軽く吸いながら、お腹を膨らませます。
- その後、ゆっくりと息を吐き切るように長く吐き、お腹を凹ませていきます。
腹式呼吸は交感神経をなだめて筋肉の緊張を和らげる効果があるため、寝ている間の食いしばり予防に繋がります。
生活上での注意点
- 歯の接触に注意する
食いしばりがある方は、日中も常に上の歯と下の歯が触れ合っていることが多いです。本来は口を閉じていても、上下の歯の間には指1本分くらいの隙間があり、舌先が上顎に軽く触れているのが理想のリラックス状態です。時々、今の自分の口の中がどうなっているか意識してみてください。 - 睡眠環境を整える
寝る1時間前にはスマホなどの強い光を避け、1時間半前までには湯船に浸かって入浴を済ませるなど、睡眠中の食いしばりを防ぐ工夫をしてみましょう。
もしも頭痛が続く場合は
ストレス環境の中で頭痛が続くのは本当につらいものです。
また、痛み自体がストレスとなり、さらに食いしばりを強くしてしまうこともあります。
セルフケアを試して頭痛が楽になれば幸いですが、もし長期間痛みが続いていたり、ケアをしても頭痛が出てしまったりする場合は、我慢せずに早めに専門的な治療を受けることをお勧めします。
当院では、鍼治療と整体治療を組み合わせて、ストレスから来る食いしばりや頭痛に対応しています。
鍼治療
頭痛の原因となる筋肉の緊張を直接改善するだけでなく、呼吸や自律神経の調整を行い、食いしばりそのものの予防を目指します。
首や肩に直接アプローチするよりも、関連する遠くのツボを狙って全身のバランスを整えることが多いです。
整体治療
背骨や胸郭の動きを改善し、自律神経と呼吸を整えることで、食いしばりを起こしにくい体を作っていきます。
首やこめかみをマッサージするだけでは根本解決にならないことも多いため、全身の動きや緊張感から、ストレスに抵抗できる体の状態へと調整を行っていきます。
まとめ
ストレスが多い時期ですが、頭痛がある方は「気がつかないうちに食いしばっていないか」を一度振り返ってみてください。
もし心当たりがある方は、まずは生活の中で「今、食いしばっていないかな?」と思い出すところから始めてみましょう。
それでも頭が痛いかなり前から食いしばりがあって頻繁に頭痛が起こるという方は、治療によって解決できる可能性が非常に高い症状です。一人で悩み続ける前に、ぜひお気軽に当院へご相談ください。


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