皆さんこんにちは。ひびきが丘鍼治療の院長、境田です。「食事の時に口を開けるとあごが痛い」「口の開け閉めでガクッとなる」「あごからじゃりじゃりと音がする」などとご相談を受けることがあります。中には歯医者さんに通って治療しているけどなかなか改善せずお悩みの方もいらっしゃいます。
しかし、あご以外の部分を治療して、困っていた症状が改善したケースがとても多いです。
私が以前勤めていた治療院の近くに歯科大があったのですが、その関連であごの治療をする機会が多かったので、その経験を踏まえてあごの違和感や痛みの症状の原因や改善方法をお伝えします。
あごの構造
顎関節(がくかんせつ)は、耳の穴の前にあります。
- クッションの役目
骨と骨の間には軟骨のクッションがあり、これがスムーズに動くことで口が滑らかに開きます。 - 連動する筋肉
噛むための筋肉(咬筋や側頭筋)だけでなく、首や肩、背中などの筋肉とも密接に連動しています。
このクッションがズレたり、周りの筋肉が硬くなったりすることで、「ガクッ」という音や痛みが生じるのです。
顎関節症とは
あごの関節やその周りの筋肉に痛みや違和感が出る状態の総称です。
以下のような症状が現れます。
- あごの痛み
口を開け閉めするときや、食べ物を噛むときに耳の前あたり(関節)が痛みます。 - 口が大きく開かない(開口障害)
通常、指を縦に3本並べて入るのが正常ですが、2本分も入らない状態が目安です。 - 顎を動かすと音がする(関節雑音)
「カクッ」「ジャリジャリ」「ミシミシ」といった音が鳴ります。
主な要因
一つの原因ではなく、複数の要因が積み重なって許容量を超えたときに発生すると考えられています。
- 生活習慣
歯ぎしり、食いしばり、頬杖をつく、片側噛みの癖などがあります。 - ストレス
精神的な緊張などによって自律神経が乱れ、筋肉の緊張を強くします。 - 構造的な要因
噛み合わせの悪さや、顎の関節自体の弱さが関係することがあります。
特に歯ぎしり、食いしばりが出てしまったり、頬杖をついてしまう原因を考える必要があります。
- 自律神経の影響
ストレスや生活習慣の影響で交感神経が優位になると、全身の筋肉の緊張が高まり、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりが発生します。 - 背骨の動きの悪さ
背骨(脊椎)のすぐ横には自律神経の通り道があります。背骨の動きが硬くなると自律神経のコントロールが乱れ、結果的にあごの緊張につながります。 - 筋肉の緊張と姿勢の崩れ
手や腕の筋肉を偏って使うと、肩甲骨や背骨の動きが制限され、姿勢が崩れます。
頭の重さを背骨で支えられなくなると、あごとつながる首の周辺の筋肉が過剰に頑張って頭を支えようとし、限界を迎えてしまいます。 - 浅い呼吸
姿勢が崩れて胸郭(胸のまわり)が硬くなると、呼吸が浅くなります。
すると、補助的にあごや首の筋肉を使って呼吸しようとするため、さらに食いしばりを助長する悪循環に陥ります。
あごの不調を解決するために
あごの不調はたくさんの原因が複合的に組み合わさって、お互いに干渉しあって起こっているので、どれか一つを良くしようとしてもなかなか改善しないことが多いです。
なので、解決のためには全体的なアプローチが必要です。
一般的にはマウスピースの装着、あご周りのマッサージや、姿勢や睡眠の質を改善させるためのストレッチなどが有効と言われています。軽度の症状であれば解決するケースもありますが、長期間苦しんでいる状態や、原因がこじれて変化しない場合は、治療を受けてみることをお勧めします。
当院では、あごの不調にお悩みの方への治療を行っています。
鍼治療と整体治療を組み合わせて、あごの不調の改善をお手伝いします。
鍼治療は筋肉の緊張緩和から、自律神経の安定に非常に有効です。身体にはかみしめや歯ぎしりを抱えている状態の方に共通して緊張が出るポイントがあり、その場所をツボと考えて鍼治療をしていきます。ポイントは複数ありますが、主に手首周りや足、肩甲骨の周辺に針を刺していくことが多いです。
整体治療では背骨や首の動きの悪さからくる緊張の緩和や、浅い呼吸で硬くなっているお腹の緊張を改善させていきます。
あごの症状は急激に悪化することは少ないので、自覚がありつつも放置してしまう方も多い症状ですが、徐々に口の開け閉めや食事がつらいものになってきてしまうので、改善されると日常生活が一気に快適になることも多いです。
長期間悩んで、諦めかけている方も、一度ご相談ください。
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
院長 境田涼平


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