皆さんこんにちは。
ひびきが丘鍼治療の院長、境田です。
3月は引っ越しシーズンですね。就職や進学などでご自分だけでなく、家族や友人の引っ越し作業を手伝う方も多いかと思います。
この時期に急増するのが、「引っ越し作業で腰を痛めてしまった」というご相談です。普段しない作業で突然腰が痛くなってしまう方が多いです。
実は、腰を痛めてしまう方は元々痛めてしまいそうな身体の状態になっていたり、痛めるような身体の使い方をしてしまっている状態を改善することで、腰痛の痛みを改善したり、未然に防ぐことが出来るようになります。
そこで今回は、物を持ち上げる動きで腰を痛めてしまう原因と、解決、予防方法をお伝えします。
腰を痛めてしまう仕組み
荷物を持ち上げる時に腰を痛める方の多くは、体の動かし方が原因で、結果的に腰へ過度な負担が集中し、限界を超えてしまっています。
本来、重いものを持つ動作は全身の関節で負担を分散させるべきですが、それができずに腰の筋肉や、背骨と骨盤の関節(仙腸関節など)だけを無理に動かしてしまうことで痛みが起きます。
痛めてしまう方の共通点
- 膝を伸ばしたまま
膝をピンと伸ばした状態で、腰だけを丸めて持ち上げようとしていると、ももうらやお尻の筋力をフルに使うことができなくなります。たとえ軽いものであっても、この持ち上げ方は危険です。 - 背中が動かない
背中(胸椎)が丸まり、胸を張ることができないと、常に腰が丸まった状態で負荷がかかっている状態になります。 - 腰だけで頑張る状態
股関節や膝のクッションをうまく使えていないと腰の筋肉だけで身体を起こそうとしてしまうので、腰に限界が来てしまいます。
痛める動き方の原因
なぜ腰だけに負担がかかってしまうのか、それには大きく分けて4つの原因があります。
- 筋肉が元々硬い
お尻や太ももの裏、腹筋などが硬いと、動こうとした時に各筋肉が引っ張り合いを起こします。その結果、柔軟に動けない分がすべて腰への負担となって蓄積されます。 - 関節が動いていない
股関節や膝、背中が正常に曲げ伸ばしできないと、その動きの悪さを必ず他の関節や筋肉で補おうとします。この「まわりまわったツケ」が腰に回ってくることで痛みが生じます。 - うまく力が入っていない
持ち上げる時に必要な筋肉(体幹やお尻など)にスイッチが入っていないと、腰の筋肉だけで荷物を支えようとします。しかし、腰の筋肉は大きな力を出し続けるのには向いていないため、すぐに限界を迎えて痛めてしまいます。 - 動かし方が身についていない
スポーツと同じで、動きには「フォーム」があります。たとえ体が柔らかく筋力があっても、負担の少ない動かし方が身についていなければ、悪いフォームでの動作が積み重なり、ケガに繋がります。
痛みから腰を守る正しい持ち上げ方
腰痛を防ぐポイントは、「股関節・膝・背中」の連動性を高めることです。以下のポイントを意識してみましょう。
- しっかりしゃがみ込む
床の荷物を持つ際は、まず一旦しっかりしゃがみ込みます。膝と股関節を曲げた状態を作りましょう。
前述したとおり、膝が伸び切って頭を下げ、背中から腰だけを丸めた状態はNGです。 - 荷物を体に近づける
荷物と体の距離が遠いほど腰への負担は増します。なるべく自分の重心に近い位置で抱え込むようにします。例えば肩幅くらいの大きさの段ボール箱などであれば、深くしゃがんで自分の足の直前まで箱を引き寄せた状態から持ち上げた方が楽に持ち上がります。 - 全身で立ち上がる
腰だけで持ち上げず、膝と股関節が同じタイミングで伸びるように立ち上がります。
腰にかかる負荷が他の筋肉で分散され、関節の動きも腰に集中しないため守ることができます。 - 胸を張る
物を持つ際に背中が丸まると連動して腰も丸まってしまいます。軽く胸を張り、背筋を伸ばした状態で動作を開始しましょう。
こういった身体の使い方をすることで、重いものでも負担なく持ち上げることが出来るようになります。
しかし、自分の動き方や硬い部分、力の入れ方を自覚して自分ですぐに修正できる方は少ないのも事実です。
「自分ではよくわからない」「すでに痛めてしまった」という方は、筋肉の緊張や関節の動きの悪さが、正しい動きをブロックしている可能性がありますので、治療してみることをお勧めします。
当院では、こういった荷物を持ち上げる際の腰痛に対する治療・予防を鍼治療と整体治療を使ってサポートしています。
・鍼治療
全身の連動を妨げて、動きを制限している特定の緊張ポイントがあります。そのポイントをツボと考えてアプローチし、股関節や背中の連動をスムーズにします。
状態によって場所は変わりますが、痛いところに強い刺激をすることはなく、つながりのある部分に優しい刺激を与えます。
・整体治療
関節が正しいタイミングで動くよう調整し、お尻や足の力を適切に使える状態へ導きます。これも強いマッサージや無理なストレッチではなく、優しい関節運動や心地よい程度の運動を加えます。痛みが落ち着いた段階で、再発しないための「痛めない体の使い方」が出来るように、直接確認しながらお伝えしていきます。
荷物を持ち上げる動きでの負傷は、腰痛を感じるきっかけになることが非常に多いです。たまにしかしないことだからと油断していると、いきなり強い痛みに襲われて長い間腰痛に苦しむことになる場合もあります。
毎年この時期に腰を痛めてしまう方や、引越し作業で違和感が出た方は、無理をせずにお早めにご相談ください。
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
院長 境田涼平


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