皆さん、こんにちは。
山梨県甲斐市、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。
「色々な病院や接骨院などに行ってもその日は楽だけどすぐに痛くなる」
こういったお悩みはありませんか?
もしかするとその痛みは、過去の怪我が影響しているかもしれません。
以前痛めたところが悪さをして他の部分が痛くなっている。
普段生活をしていて、こういった状態の方が非常に多いなと感じています。
人生で一度くらいは怪我をしたことがある方が多いと思いますが、以前のその怪我を掘り下げていくと痛みの原因が見えてくることが多く、治療によって楽な状態を維持できるようになっていく方がたくさんいらっしゃいます。
今回は過去の怪我を原因とする身体への影響とその解決策をお伝えします。
怪我をした部分はどのようになるのか
まず、怪我をした部分がどのようになるのかを詳しく説明します。
筋肉や腱
こちらは肉離れや腱の損傷などで、傷が入ってしまった後の状態になります。
時間は経つと傷は修復されてきますが、その部分は完全に元の繊維や組織に戻るということはありません。
瘢痕(はんこん)といって、少し穴が開いたところをパテで埋めたような状態になります。そのため、その周辺の伸びが少し悪くなったり、血流が悪くなったりしやすいという特徴があります。
靭帯
靭帯は関節をつなぐ硬いゴムのような組織ですが、こちらも損傷した場合は筋肉と同じように、他の組織が中で埋まって固められるような形になります。
また、傷が入らなかった場合でも、靭帯は強く引き延ばされてしまうことがあります。
例えば、頻繁にねんざしていた足首などです。
こういった状態で伸びてしまった部分に関しては元には戻らないことが多いため、靭帯は引き伸ばされる回数が多くなるほど、どんどん緩くなってしまいます。
関節
関節に単純な炎症がある場合などは、炎症がおさまってくればそのまま治ることが多いです。
しかし、関節自体が変形してしまっている場合は、その変形が元に戻ることは基本的にはありません。
また、関節を包んでいる関節包という組織が癒着して動かなくなってしまうことがあります。
これは五十肩などで多く見られる状態です。
骨
骨自体は、実は折れても痛みはありません。
骨の表面にある膜に神経が張り巡らされていて、その神経が骨折によって傷つくと、そこで痛みが残ってしまったり、天気が悪い時などに違和感を感じるようになったりすることがあります。
なぜ過去の怪我が今になって影響するのか
今は特に痛くないのに、なぜ以前の怪我が今のお悩みに影響するのでしょうか?
状態や場所によりますが、よくあるパターンをご紹介します。
- 痛みを避ける動きや姿勢が残っている
怪我をした時に、その部分をかばった動き方や、痛みが出ないような姿勢の取り方をしていたはずです。
痛めた部分が回復してからも、そういったかばうような動きや姿勢が癖としてそのまま残ってしまっているパターンです。 - 怪我をした部分の硬さが残っている
先ほど説明した肉離れや靭帯の損傷などのように、怪我をした部分やその周りの組織が硬くなってしまっているケースです。痛みはないけれど、硬くて動きが悪いという状態が放置されているパターンです。 - 力が入らなくなっている
怪我をした部分を保護している間に、その周辺の筋力が落ちてしまったり、かばった動きのせいで特定の場所に力を入れなくなったりして、そのまま力が入らない状態が続いているケースです。
過去の怪我が影響していた実例
実際に、過去の怪我が身体の悩みに影響していた実例をいくつかご紹介します。
- 腰をそらせると痛みがある、特にブドウの収穫作業中に痛みが強いという患者さん、原因は過去の五十肩でした。
関節の固まりが治っておらず、腕が上がらないために、代わりに腰をそらして作業をしてしまっていたというケースです。 - 動かない時間が長くなると右の背中が痛くなる、座りっぱなしや立ちっぱなしでつらくなる方でしたが、原因は過去の交通事故後の姿勢でした。
事故後に首の左側の関節が痛くなり、無意識にずっと頭を右に傾けて生活していたそうです。
首の痛みがなくなった後も姿勢の崩れが残り、右の背中の筋肉に負担がかかり続けていました。 - 右腕を横から上げると途中で引っかかる、真上まで上がらなくなっていた患者さんですが、原因は以前の左の腓骨という外くるぶしの骨の骨折でした。
その周辺の筋力が落ち、重心移動がうまくできなくなっていたことが腕の上がりにくさにつながっていました。
このように、今調子が悪いところがなかなか改善しない場合、別の場所であったとしても過去の怪我が今の不調に影響している可能性があります。
しかし、ご自身でその影響を判断するのは非常に難しいため、プロが行う検査で原因を判断し、治療を受けることをお勧めします。
検査と治療のポイント
病院では痛い部分をピンポイントで検査することが多く、それは非常に重要なことです。
一方で、こういった姿勢や動きの不調はレントゲンなどでは判断できないことが多いため、治療院で行う全身の動きや安定感を確認する検査が有効になります。
つらい部分だけを確認していきなり寝かせて、そこだけマッサージするという治療はおすすめしません。
身体はただ柔らかくなれば治るというわけではなく、改善のためには全身のバランスや安定感を見ていく必要があると考えています。
当院の治療の流れ
治療内容はお悩みの内容によりますが、基本的につらいところだけ治療するということはありません。つらい部分と関連する部分、影響を与えている部分などを全体的に鍼治療と整体治療を組み合わせて施術します。
過去のケガが影響している場合は、その場所の状態によってアプローチは変わります。
筋肉、関節の硬さ
ケガした部分の周辺の血流の改善や、付近の関節の動きの改善を行います。
力の入りが悪い、靭帯が緩んでいる
関節を安定して動かせるように筋肉に軽い運動で刺激を与えて、力を入れやすい状態をつくります。
動きや姿勢の問題
全身が連動して効率よく動かせるように、動きを止めている緊張や関節のつまりを取り除いた状態で全身をゆったりとうごかしていきます。
崩れた姿勢は緊張と動きの改善から修正して、その状態を維持していくと徐々に身体の中の定位置が書き換わっていきます。
変形などがある
変形自体は変わりませんが、他の関節や筋肉でカバーできるように、周辺の可動域を広げて、安定して動かせるようになると変形があっても問題なく動かせるようになるケースもあります。
まとめ
以前怪我した部分というのは、多くの場合、「痛みがない=治った」と判断されがちです。しかし、それ以外の要素が解決しないまま二次災害的に他の部分に不調が出てしまうことが非常に多いです。
怪我をしたことがない方に比べると、過去に怪我の経験がある方は、どうしても身体のバランスを崩しやすい傾向にあります。
「もう昔のことだから関係ない」と思わずに、今の不調を見直してみませんか?
もし、以前の怪我に心当たりがあり、今の痛みがなかなか取れないとお悩みでしたら、一度ご相談ください。
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
院長 境田涼平


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