皆さんこんにちは。
山梨県甲斐市、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。
「背中や脇腹に、突然ピリピリ感が出てきた」
「以前肋間神経痛と言われて、ずっと治っていない」
こういった症状でお悩みの声を聞くことがあります。
呼吸をするのも辛く感じたり、ふとした動作で電気が走るような痛みが起きたりすると、大きな病気ではないかと不安になりますよね。
肋間神経痛は、長期間悩んでしまう方も非常に多い症状ですが、セルフケアや治療によって楽な状態を作っていくことは可能です。
今回は、この不快な痛みがなぜ起こるのか、ご自宅でできる対処法、そして治療でのアプローチについて詳しく解説します。
肋間神経痛とは?
肋間神経痛とは、病名ではなく「症状」の名前です。背骨から出て、肋骨に沿って胸やお腹に向かって伸びている「肋間神経」が何らかの理由で刺激されることで、胸、脇腹、背中などに痛みが生じる状態を指します。
※帯状疱疹との見分けかた
「帯状疱疹」と見分けをつけることは重要です。
「背中や脇にピリピリとした強い痛みが出る」という点では、肋間神経痛と非常によく似た症状ですが、原因と対処法が全く違います。
まず皮膚に強い痛みが出て、その数日後に、その場所に赤い発疹や水ぶくれが、体の片側、神経に沿って現れます。 高齢の方や、免疫力が低下している時に発症しやすく、皮膚が治った後も痛みが長引き、神経痛に移行することもあります。
もし、痛みの場所に赤い発疹や水ぶくれが出た、あるいは皮膚症状が出そうな予兆(強いピリピリ感の後に赤みが出始めた)がある場合は、当院ではなく、まずは皮膚科か、内科を受診してください。
(帯状疱疹が治った後の残った神経痛に対しては、当院の鍼治療が有効な場合があります。)
痛みを引き起こす3つの要因
神経が刺激されてしまう直接的な要因は、主に以下の3つに分けられます。
- 背骨の圧迫
神経の出口である背骨付近で圧迫が起きている状態です。 - 筋肉の神経圧迫
神経の通り道にある筋肉が硬くなり、神経を締め付けている状態です。 - 肋骨の圧迫
肋骨の動きが悪くなることで、その間を通る神経が圧迫されている状態です。
なぜ圧迫が起きるのか?
なぜ上記のような神経の圧迫が起きてしまうのでしょうか?
それには、日常の姿勢や体の使い方が大きく関わっています。
- 背中の丸まり(猫背)
背中が丸まると、胸の筋肉が縮こまり、背中の筋肉は常に引っ張られた状態になります。
これにより筋肉や肋骨の周りに負担がかかり、神経を圧迫してしまいます。 - 背骨の捻じれ・曲がり
足を組む習慣や片側重心の立ち方などによって背骨が曲がったり、ねじれたりした状態が長時間続くと、骨と骨の隙間が狭くなり、神経の出口や周辺の筋肉への負担に繋がります。 - 呼吸が浅い
ストレスや長時間の猫背姿勢などで呼吸が浅くなると、胸郭という、背骨や肋骨の動きが小さくなります。
これが肋骨の動きを悪くし、姿勢の悪化で筋肉の緊張が強くなります。
また、血流が悪くなることで神経が過敏になり、痛みを感じやすくなります。 - 日常的な動きの悪さ
運動不足や同じ姿勢が続き、体全体の連動性が失われると、一部の関節や筋肉ばかりに負担が集中します。
この偏った動き方が日常的になることで、肋間神経痛を引き起こしやすい土台が作られてしまいます。
神経痛の対処法と解決法
痛みを和らげ、再発を防ぐためには、以下の3つのアプローチが重要です。
- 筋肉の緊張緩和
背骨沿いの筋肉や、痛む部分と引っ張り合いを起こしている筋肉を緩めます。
神経の圧迫を起こしているところだけを緩めても、楽な状態は一時的になりやすいので、全身の動きや姿勢を改善できるように緩めていく必要があります。 - 胸郭の動きと姿勢の改善
背骨の柔らかい動きを取り戻し、捻じれや曲がりを正すことで、神経の圧迫を解放します。
圧迫個所の動きだけでなく、背骨の他の個所や、肋骨はもちろん、胸郭の動きを悪くしている可能性のある全身の動きを改善していく必要があります。 - 呼吸を深くする
深い呼吸ができるようになると胸郭が大きく動くようになり、血流が改善し、神経の過敏さも落ち着きます。
これはすべての改善に繋がる重要な要素です。
肋間神経痛を緩和させる3つのストレッチ
ご自宅で簡単にできるケアをご紹介します。
※痛みが強い時は無理をせず、できる範囲で行ってください。
- 側面のストレッチ
(右側が痛む場合)右脚を左脚の後ろにクロスさせて立ちます。右腕を真っ直ぐ上に挙げ、上半身をゆっくり左側に倒して、右の脇腹から側面全体を心地よく伸ばします。 - お腹のストレッチ
うつ伏せに寝た状態から、両手を床について上半身を起こします(セイウチのようなポーズ)。この時、お腹は床につけたままにし、腰を反らしすぎないように「お腹の前側」が伸びていることを意識するのがポイントです。 - 背骨の運動
まず四つ這いになります。
背中を天井に向けて大きく丸め深呼吸をし、、次におへそを床に近づけるように背中を反らし深呼吸をします。これをゆっくりと交互に行い、背骨全体の動きを引き出します。
セルフケアで改善しない場合は治療がおすすめ
軽い症状であれば、ストレッチや姿勢の改善で痛みが和らぐこともありますが、神経痛の原因である「全身の筋肉の引っ張り合い」や「胸郭とそれにつながる動きの悪さ」は、ご自身のケアだけでは取りきれないケースが多くあります。
一時的に痛みが引いても再発を繰り返したり、我慢を続けて薬がないとつらいという方も多いので、症状が長引く場合は無理に我慢せず、治療を受けることをお勧めします。
当院では、鍼治療と整体治療を組み合わせて、肋間神経痛の治療を行います。
鍼治療
鍼は、手では届かない深部の筋肉や、神経の根元に直接アプローチできるのが大きな強みです。
神経の圧迫箇所はもちろん、関連するツボを刺激することで、過敏になった神経をしずめます。
また、ツボを使って呼吸を深くし、胸郭の動きを改善する効果も期待できます。
整体治療
胸郭を大きく動かせるようにして、物理的な神経の圧迫を解放します。
ただ緩めるだけでなく、日常的に神経圧迫を起こすような姿勢にならないよう、背骨を安定させる筋肉が正しく機能するように刺激を行い、「神経痛を繰り返さない体づくり」をサポートします。
肋間神経痛のピリピリとした痛みは、日常生活の質を大きく下げてしまうつらい症状です。長期間患う方も多いので、「そのうち治るだろう」と放置は危険です。
長引く痛みや不快感でお困りの方は、一人で悩まずにご相談ください。
痛みのない快適な日常を取り戻せるよう、サポートさせていただきます。
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
院長 境田涼平


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