この記事では、上を向いての農作業での腰の痛みの予防法を紹介しています。
結論としては、股関節の前側の筋肉を柔らかくすることが重要です。
股関節が柔らかく動くことで、上向きの作業での腰の反りすぎを防ぐことが出来るようになるためです。
腰に痛みが出る仕組みと合わせて予防法をご紹介します。
【この記事を書いた人】
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
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院長 境田 涼平(さかいだ りょうへい)
資格:鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼治療、整体治療を通して、皆様が元気な毎日を送れるようにお手伝いします。
みなさんこんにちは。
山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。
「上を向いたまま腕を上げて作業をしていると腰が痛くなってしまう」
「 毎年ブドウの作業が始まる と腰痛が強くなる」
今の時期からサクランボやブドウなどの果物の収穫準備が始まるシーズンになってきました。
これから先、夏が終わるまではずっと忙しいという農家さんも多いのではないでしょうか。
こういった患者さんが、毎年この時期になると腰痛を訴えて増える傾向があります。
毎年、我慢しながら作業を続けられている方も非常に多く、治療に来るときはぎっくり腰か、我慢の限界なことが多いです。
今回は、農作業での上向きの作業で腰を守る方法を解説していきます。
上向き作業での腰の痛み
上を向いての作業で痛みが出てしまっている理由としては、腰の反りすぎによる背骨の関節の圧迫になります。
腰の背骨(腰椎)には、椎間関節という関節になって重なっている部分があります。
腰は元々少し反っているものではありますが、上を向いて作業する際に腰が余計に反りすぎている状態が強くなってしまうと、この椎間関節が強く圧迫され、痛みが出ることになります。

股関節の前側の緊張が腰を引っ張る
この時に緊張してくる筋肉は、腸腰筋という股関節の前側にある筋肉があります。
その中でも大腰筋という筋肉は腰椎に直接ついていて、股関節をまたいで太ももの骨についています。
この筋肉が固まってしまうことにより、腰が反らされる方向に強く引っ張られることになります。
腰が大きく反っているのに、股関節はわずかに曲がったままという状態になります。
この状態で上に手を伸ばして、上を向いて作業をするとなると、股関節がうまく伸びないので、代わりに腰を大きく反らせて無理やり腕を上げた状態で作業を続けることになるので、腰の負担が大きくなってしまいます。

股関節の前側が硬くなる原因
- 家での座りっぱなし
作業中、体を動かしていても、家に帰ると座ったまま長い時間動かないという方も多いです。
暑い中の肉体労働の後なのでお休みにしたい気持ちは分かりますが、長時間の座りっぱなしになると、股関節が曲がりっぱなしの状態になるので、筋肉が余計に硬くなってしまいます。
時々で良いので、立ち上がってあげると良いです。
- 歩幅が狭い
歩く時の歩幅が狭くなってしまうと、股関節が後ろに伸びる動きが少なくなってしまいます。
股関節が曲がったままちょこちょこと歩く歩き方になると、筋肉の動く幅が小さくなったまま伸びなくなってしまい、硬くなってしまいます。
- 筋力のバランス
特に硬くなった股関節の前側の筋肉と、反対の働きをするお尻の筋肉や、腰を丸める時につかう腹筋の筋力が弱くなってしまっている状態です。
この筋力差が大きくなると、作業中に腰を反りすぎる状態から戻すことが出来なくなってしまいます。
- 体の動かし方が悪い
人間はいつも行っている動き方を、無意識に行うようになります。
無意識で行っている作業の姿勢が染みついていて、腰が反りすぎて股関節がうまく動いていない、こういった状態で定着してしまっていると、正しい動きをすることができず腰の負担が増えてしまいます。
作業前の準備運動
対策として、現場で無理なくできる体操をご紹介します。
腸腰筋のストレッチ
(右側を伸ばす場合で説明します)
右の骨盤の前側の骨、出っ張った部分からやや内側の部分を指で押さえ、反対の手も同じように添えてあげます。 そして、添えた手で皮膚を下側に引っ張るように優しく押し込んであげます。
この状態のまま、右足を後ろに引き、足を前後に開き、右膝は地面につけます。
そして徐々に体重を前にかけ、後ろ側の足の付け根に当たる部分を伸ばしていきます。
これを30秒行ってください。


骨盤を動かし、お尻に力を入れる運動
立った状態で膝・つま先をやや外に向けます。
骨盤の上に手を当て、腰を丸める動きを行います。
腰を丸めながら、同時にお尻の筋肉に力を入れてあげてください。
力の入り具合を自分で感じながら、腰を丸めてあげる動きを繰り返します。
腰を戻して、また丸めて、という形で繰り返し行ってあげてください。


背骨を安定させる筋肉の運動
親指が前側に来るように、骨盤の広がり(骨)の上の部分に手を当てます。
そして皮膚を下に引っ張りながら、指をやや後ろ側にスライドさせ、骨盤を後ろに倒す方向に皮膚を引っ張ります。

この状態で深呼吸をします。
鼻から軽く吸い、口から強く遠くに向かって吐きます。
吐ききったところで息を吸わずに、「フッフッ」と、さらに息を強く吐ききってください。
この動きを数回繰り返します。
そうすることで腰を安定させ、反りすぎを抑えてくれる筋肉に刺激が入るので、作業中の腰の反りを予防できます。
まとめ
頭の上で行う農作業で腰が痛いといった症状は、股関節の硬さを取り除くことで、楽に続けられるようになってきます。
まずはご紹介した準備運動を、1つでもいいので取り入れてみてください。
やってみても痛みに変化が一切なかったり、痛みが日を追うごとに強くなってしまっていたり、すでにしびれなどの症状も一緒に出てしまっている場合は、自力での解決は困難になります。
そのまま放置せず、専門的な治療を受けてしっかり治すことが大切です。
当院でも、鍼治療と整体施術を組み合わせて、上向きでの農作業での腰の痛みの治療を行っています。
ただ体を緩めるというだけではなくて、安定して正しく動かせるように、体の機能を取り戻していきます。
忙しい中でも快適に作業できるようにお手伝いをします。
毎年痛みを抱える方は非常に多いですが、「そういうものだ」と我慢をしてしまっている方が多いです。
しかし、痛みがないとお仕事も日常生活もより楽なものになっていきます。
お困りであれば、いつでもご相談ください。


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