皆さん、こんにちは。
山梨県甲斐市、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。
「ゴルフをすると肘が痛くなる」
こうしたお悩みはありませんか?
春になり、気温も20度を超える日が増えてきた今は、絶好のゴルフ日和ですね。
ゴルフ場で仕事をされている方から聞きましたが、土日はもちろん、平日も予約がいっぱいの日が増えているそうです。
この時期に急増するのが「ゴルフ肘」です。
スイングをする時に肘の内側に痛みが出る、日常生活では腕に力を入れると肘の内側が痛くなる、という症状です。
これは「内側上顆炎」という状態です。
痛みが強いために練習の回数を抑えていたり、痛みのせいでゴルフをやめてしまったというお話を聞くこともありますが、全身に目を向けてしっかり改善すれば、肘の痛みのつらさから解放され、またゴルフを楽しめるようになります。
今回は、肘の内側の痛み「ゴルフ肘」の原因と解決法をお伝えします。
肘の内側の痛み
肘の内側の骨には、いくつかの筋肉がついています。
- 指を曲げるための筋肉
- 手首を手のひら側に曲げていくための筋肉
- 腕を内側にねじる筋肉
これらがすべて、肘の内側の骨に集まっています。
この筋肉がついている部分を「内側上顆」と言いますが、この部分に負担がかかりすぎて炎症が起こってしまうことを内側上顆炎と呼びます。
ゴルフのスイングをする時に痛みが出やすいため、一般的に「ゴルフ肘」と呼ばれています。
痛みが出やすい習慣
痛みが出てしまいやすい方には、以下のような習慣があることが多いです。
- 物を握ったり運んだりすることが多い
物を握ったり運んだりする時に手や腕に力を入れる頻度が多くなると、筋肉を使う量も増えるため、痛みが出やすくなります。 - デスクワークをしている
大きな力は使いませんが、デスクワーク中は手の甲が上を向いている(=腕が内側に巻き込まれている)状態になります。常にこの姿勢を続けていると、慢性的に肘の内側につく筋肉が硬くなっていきやすいです。 - ゴルフ・テニス・野球などのスポーツ
基本的には腕を振る動きです。クラブやラケット、バットのスイング、ボールを投げる動作などが、肘の内側の筋肉を引っ張りながら強く収縮させるため、痛みの原因になりやすいです。
肘を痛めてしまいやすい人の特徴
さらに、その中でも特に痛めやすいのはどんな方なのかを説明します。
- 手の力が入りすぎている
必要最低限の力ではなく、過剰に強く握りすぎていたり、強く物を持ちすぎたりする習慣がある方は、それだけ筋肉が強く収縮して硬くなりやすいです。 - 背中が丸まっている
背中が丸まっていると、肩甲骨から腕を通って手へ伝わる力の伝達が、途中で途切れてしまいます。それでも手を使わなければならない状況だと、過剰に手先の力に頼ることになり、肘の内側の負担につながります。 - 日常的な腕の内巻き
立って腕を下ろして安静にした時に、手の甲が前を向いてしまっている方は、基本的に腕が内側に巻き込まれています。安静にしている時でも、肘の内側の筋肉が常に収縮してしまっている状態です。
なぜ痛めてしまうのか?本当の原因
痛めてしまう原因は、実は肘そのものにあるのではなく、全身の連動不足が肘への負担を強くしてしまっています。
スポーツにおいて腕を振る時は、下半身の体重移動の力が骨盤から背骨、肩甲骨を通って腕に向かっていきます。
どこかでこの力の伝達が途切れた状態で無理に腕だけで振ろうとすると、肘に大きな負担がかかります。
この連動を妨げてしまう要因は以下の通りです。
- 筋肉の硬さ
筋肉の硬さが関節の動きを制限し、その動きの悪さが力の伝達を邪魔してしまいます。 - 関節の可動域
運動をするのに不十分な可動域しか残っていないと、やはり力の伝達がスムーズにいきません。 - 安定感のなさ
例えばゴルフのスイング中、体重を骨盤やお尻で支えられず動きが不安定になると、力がうまく伝わりません。
ロボットで言えば「関節のネジが緩んでいる状態でフルスイングをしている」ような、危険な状態です。
運動前にできる、肘の痛みを予防する準備運動
肘の内側のストレッチ
伸ばしたい方の手を前に出し、手のひらを上に向けます。
肘を伸ばしたまま反対の手で指先を掴み、手前に引いて大きく反らせます。
腕から肘の内側が伸びていると感じるところで30秒間キープしてください。
腕振り回旋運動
背骨を軸にして、体を回旋させながら腕を振ります。
腕は完全に脱力し、遠心力で振るのがコツです。
イメージとしては「でんでん太鼓」を回しているような感覚です。
肩先だけでなく、肩甲骨から遠くに飛んでいくような意識で振りましょう。
体重移動を組み合わせた腕振り
徐々にゴルフスイングの角度に合わせて体を前傾させていき、左右の体重移動を加えます。腕は脱力したまま、左右の手を離した状態で大きく振ってください。
スムーズな体重移動をしながら腕の負担を少なくする感覚を身につけます。
痛みが長引く場合は
肘の痛みを改善するためには、技術の向上や道具の見直しが必要な場合もありますが、何より痛みが出ないような体の使い方を身につけることが大切です。
いろいろと試しても改善しない場合や、痛みが強くなっている場合は、お一人で悩むよりも治療を受けたほうが改善が早くなる可能性が高いです。
当院では、鍼治療と整体治療を組み合わせてゴルフ肘の治療を行っています。
鍼治療
肘の緊張を取るだけではなく、動きを妨げている筋肉の緊張を緩めたり、、体重移動をスムーズにできるように前後左右の筋肉の引っ張り合いを解消していきます。動きの悪いところと関連する部分を狙って張りをするので、首から手、足まで、狙う場所によりツボを選びますが、なるべく少ない本数で治療をしていきます。
整体治療
関節がスムーズに動くように、優しく押さえながら動かしていく治療です。
可動域を広げるためにバキバキと鳴らしたり、強く伸ばしたりすることはありません。
また、筋肉の反射を利用して、スイングがぶれないように力が入る状態へ整えていきます。
まとめ
肘の内側の痛みは、全身の状態を整えることが必要になる症状です。「肘をマッサージしているけれど改善しない」と諦めるのはまだ早いです。
当院で治療を受けている方の中には、ゴルフを続けながら徐々に痛みが引いていき、今では毎週快適にゴルフを楽しまれている方もいらっしゃいます。中には、体の動きが良くなったことで、ついでに飛距離が伸びたと喜んでいる方もいます。
せっかくの暖かい時期、趣味を思いっきり長く楽しむために、違和感があれば早めの改善と予防がおすすめです。
もし長引く肘の痛みでお困りであれば、我慢せずにご相談ください。
一緒に解決していきましょう。
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
院長 境田涼平


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