皆さん、こんにちは。
山梨県甲斐市、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。
「肩が痛い」
とご相談に来られる方の中には、
「夜中に肩が痛すぎて眠れなかった」
という方がいらっしゃいます。
長い睡眠時間の間、激痛に耐え続けるのは本当に辛いですよね。
激痛だけでも早く解決したいという方も多いはずです。
いち早く熟睡できるような状態にするには、痛みを悪化させないような工夫と、早期の治療が大切になってきます。
そこで今回は、夜中の肩の痛みの原因と解決法をお伝えします。
五十肩とは?
五十肩は、専門的には「肩関節周囲炎」と呼ばれます。
最近では、関節を包んでいる袋(関節包)が固まってしまう状態から、「凍結肩」とも呼ばれています。
肩の関節周りの組織に炎症が起こることで、腕を上げた時の痛みや、夜中に強い痛みが出てきます。症状の進行具合によって3段階に分けられます。
- 炎症期(ここのお話です)
関節を包み込む「関節包」という組織に炎症が起こり、痛みが特に強くなる時期です。
今回のテーマである「夜中の強い痛み」は、この初期段階(炎症期)の症状です。 - 拘縮期
炎症が引いてきた後、腕が上がり(動き)にくくなる時期。 - 回復期
動きも改善してきて、元の状態に向かっていく時期。
なぜ夜中に痛みが強くなるのか?
炎症がある中で、なぜ夜中に痛みが強くなるのでしょうか。
理由は大きく3つあります。
- 血流の低下
寝ている間は長時間布団の上にいるため、日中に比べて体を動かす機会が減ってしまいます。
さらに、夜に気温が下がって体が冷えることも影響します。
その結果、肩周りの血流が悪化して酸欠状態になり、痛みを感じる物質が出てしまうため、強い痛みを感じやすくなります。 - 関節への圧力
元々炎症が起こっている状態では、関節の中の圧力がとても強くなっています。
この状態で布団と接触したり、寝返りを打って痛い方の肩が下になったりすることで、物理的な圧力がかかり痛みが出てしまいます。 - 肩の骨の位置関係の変化(重力の影響)
立っている時は腕は肩甲骨からぶら下がっている状態になりますが、寝ている間は立っている時と比べ、重力がかかる方向が変わります。
関節を包む「関節包」にかかる圧力や、引っ張られるストレスが炎症部分にかかってくるため、夜中に痛みが出やすくなります。 - 神経が過敏になっている
強い痛みのせいで筋肉の緊張具合を調整している神経が過敏になってしまい、必要以上に全身の緊張を強くするようになります。こうなると血流や関節の動きにも影響が出て、痛みが強くなりやすくなります。
寝る前の体の柔らかさが重要
炎症や夜の痛みを早く取っていくには、関節包にかかる負荷をあらかじめ小さくしておく必要があります。
- 筋肉の硬さ
関節包と肩周りの一部の筋肉は、肩がスムーズに動くためにつながっています。
この筋肉に強い緊張があると、動き自体が悪くなったり、関節の中の圧迫が強くなったりするので、寝ている間に痛みが強くなりやすくなります。 - 股関節・骨盤周り
肩周りだけでなく、股関節や骨盤周りの筋肉の緊張が強くても、寝姿勢の崩れや神経が過敏になって脱力が出来ないせいで寝ている間に肩周りの筋肉が強く緊張してしまい、夜中の強い痛みにつながることがあります。 - 胸郭(きょうかく)や肩甲骨の動き
「胸郭」は、背骨(胸椎)、肩甲骨、肋骨のことを言います。
この動きが悪いと、肩が前に丸まるいわゆる「巻き型」や「猫背」になります。
すると、肩が前に出ながら内側に入り込み、関節包の負担が大きくなり痛みが出やすくなります。
自宅でできる「夜の痛み」対策
ご自宅で簡単にできるケアをご紹介します。ぜひ試してみてください。
1. 肩の下にタオルを敷く
仰向けで寝ていて痛みが強い場合は、重力で肩が圧迫されたり引っ張られたりしている可能性があります。
肩の下にタオルを入れて肩が落ちないようにしてあげると、負担が減り少し楽になりやすいです。
2. アイシング
強い炎症がある状態にはアイシングが有効です。
氷のうなどで肩の関節部分を20分間冷やしてください。
保冷剤を使う場合は、低温火傷予防のために薄いタオルなどを1枚挟むと良いです。
3. 痛みがない範囲での運動
今は炎症が起こっている肩自体を無理に動かす必要はありません。
その代わり、以下の部分をゆっくり動かしたり伸ばしたりして、肩への負荷を分散させましょう。
- 背中
座った状態で、背中を思い切り丸めたり反らせたりします(腕は下ろしたままでOK)。背中の柔らかさが肩甲骨〜肩の関節の柔らかさをつくります。 - 肩甲骨
肩甲骨で大きな円を描くように、立体的に大きく動かします(腕は下ろしたままでOK)。寝ている時に肩甲骨が落ちると、肩の負担が小さくなります。 - 手首
手首を外側に大きくひねりながら指をそらし、腕の内側を伸ばします。
肩が内側に入る状態の予防になります。
激痛を早く取るには治療が効果的
炎症期はいずれ終わりますが、激痛に耐えながら眠れずに過ごすと、体力の回復が遅れたり精神的にも疲弊してしまいます。
ご紹介した対策も、寝ている間の痛みを軽減するもので、回復が劇的に早くなることはありません。
夜中の痛みで苦しんでいるようであれば、早い段階で専門的な治療を受けることをお勧めします。
当院では「鍼治療」と「整体」の治療を組み合わせ、夜中の痛みを含む五十肩の解決に向けて治療をしています。
鍼治療
筋肉の緊張緩和と体の反射を利用し、炎症を早めに軽減させます。首や腰、背中、手のツボなどを使って肩に負担をかけている場所を狙い鍼を打ちます。
整体
背中や胸周り、股関節などの動きを改善し、「肩に負担のない寝姿勢」を身につけていきます。
寝ている間の緊張や、神経の過敏な反応を抑えるように行う、ゆっくり優しく動かす治療です。
治療を受けられた方は、
「一度も眠れなかった状態からすぐに熟睡できるようになった」
「寝返りのたびに起きていたのに回数が明らかに減った」
という方が非常に多いです。
痛みが改善するまでのスピードを格段に早めることができます。「眠れない」
「何度も起きてしまう」
という方は、我慢せず、お早めにご相談ください。
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
院長 境田涼平


コメント