【時間が経つとつらくなる方へ】痛みやコリは、どうして繰り返してしまうのか?

この記事では、身体の痛みやコリなどの慢性的な症状がどうして繰り返してしまうのかと、治すために必要な治療の頻度を解説しています。
結論としては、身体の状態と治療の頻度が合っていないことが考えられます。
ポイントは、痛みやコリの感覚のみを基準にしないことです。
治療をするたびに身体が客観的に見て良くなっていくことが大切になります。
症状が慢性化する仕組みと頻度の考え方を解説していきます。

皆さんこんにちは。
山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。

「以前治療して良くなったのに、またつらくなってきた」
「月に1回、整体やマッサージに行っているが、基本的にずっとしんどい」

慢性的な症状でお悩みの方からよく聞く言葉です。
改善したくて治療に行っているのに、時間が経つとつらくなるので何回か通ってみたが、行く時はまた限界で……
ということも少なくありません。
治るかもと期待していった治療院で、いつまでも変わらないと、行くのがだんだんと嫌になってくる気持ちはよくわかります。

たまにメンテナンスをした方が調子がいいから、というのであればいいと思います。
しかし、今のお悩みを本気で治したいと考えているのであれば、治療を繰り返すたびに前進していなければいけません。
それには、治療の頻度が大切になってきます。
今回はお悩みの改善のために必要な、治療の頻度についてお伝えします。

目次

なぜ症状を繰り返してしまうのか?

必要な治療頻度は、今お悩みの症状を解決したいと考えるのであれば、簡単に言うと「前回よりも身体の状態が良いうちに治療を繰り返していく」のが、最短で解決していくためには必要なことです。

数ヶ月、数年と長期間悩んでいた慢性的な症状や、何回も同じ箇所を痛めている場合は、どうしても1回や2回の治療では、時間が経つと徐々にまたつらくなってしまうことが多いです。
それにはいくつかの理由があります。

1. 血行不良

一度痛めた部分や、常に負担がかかり続けている部分は、血流が滞りやすくなります。
原因が改善されていないと、徐々に元からつらかった部分が血行不良を起こします。
その血行不良が、痛みや重苦しさを引き起こす原因になります。
負担がかかり続けている、つらいと感じている部分に負荷をかけるような身体の使い方や姿勢が変わっていないと、結果的にまた負傷したり、血行不良が抜けなくなったりして症状がぶり返してしまいます。
同じ箇所を繰り返し痛めてしまうのも、こういった理由があります。

2. 神経が過敏になっている

症状が長く続くと、神経が痛みを敏感に感知するようになります。
症状から来るストレスで起こる自律神経の乱れなども、この過敏状態を助長することがあります。

3. 脳の機能低下

脳には本来、痛みを抑える働きをする場所があります。最近の研究では、慢性的な痛みを抱える方はその部分の血流が低下し、脳が痛みを抑えられずに信号をダイレクトに受け取っている状態であることが分かっています。

脳が症状を作り出す

慢性的な症状は、実際につらい部分にさほど問題がなくても、脳が勝手に痛みを作り出し、感じている状態になることが分かっています。

忙しくないときに痛い

特に仕事中や誰かと会話中、何かに集中している時は症状を忘れているのに、休憩で一息ついた時や暇になった時に、特につらさを感じることはありませんか?
これはパソコンで言うとメモリが空いたときと同じです。
脳も暇になって容量が空くと、その隙間を痛みで埋めようとしてしまうんです。

決まった条件でのつらさ(条件反射)

「外を見て雨が降っていると分かったら急に頭が痛くなる」
「毎回、階段を昇り降りするたびに膝が痛くなる」
このように決まったタイミングで症状が起きることを自覚していると、いつしか条件反射的に、勝手に症状を感じるようになってしまうこともあります。

脳の勘違いを解くための3つのアプローチ

慢性的な症状を改善するためには、長年の積み重ねで作られた脳の勘違いを解いていく必要があります。
これはまじないやスピリチュアル的なことではなく、脳の機能を利用して症状を改善するための方法です。

① まずは「楽だ」「大丈夫だ」という刺激を与え続けること

脳が痛みを覚えてしまっている勘違い状態は、言い換えると「足がつくほどの浅瀬で、深いと勘違いして必死にもがいているような状態」になります。
本当は大丈夫な動きや痛くないことでも、勝手に痛いと勘違いを起こしてしまっている可能性があります。
これを塗り替えていくには、身体の状態が楽であること、「ここまで動かしても大丈夫なんだ」というのを繰り返し自身の感覚で理解する必要があります。

② 身体の状態を良いまま維持する

つらい状態が「いつも通り」と認識していると、実際に身体に良い変化が起きても、脳からすると「異常事態」という扱いになります。
楽なうちに治療を繰り返し、「これは平気なんだな」という認識を脳に与えることが大事です。
最初のうちはすぐにつらくなるかもしれませんが、徐々に「最近楽だなー、これがいつも通りだった気がする…」と、「いつも通り」が塗り替えられていきます。
この変化に合わせて治療の間隔を徐々に空けていくと、時間が経っても楽な状態を維持できるようになります。

③ 良い変化に目を向ける

脳の痛みを抑える機能を回復させるためには、楽な瞬間に気づくことや、良い変化を探すことが大切です。
痛みだけを基準にするのではなく、原因が改善傾向にある、楽な時間が伸びているといったプラスの変化に目を向けてあげましょう。
身体がつらい時は、どうしてもネガティブになりがちなのは分かります。
どうしても痛み探しをしてしまう方は、良い変化を一言でもいいので、紙に書いて記録しておくのも有効です。

改善を目指すための実際の治療頻度

実際の治療頻度について、よくあるケースとしては、月に1回整体に通っていて「行ったら楽だけど1か月持たない」という状態です。
身体の状態や症状、患っている期間などにもよりますが、長年抱えてきた症状が月に1回の治療で改善できたというケースはほとんど聞いたことがありません。

一発で楽になるゴッドハンドと呼ばれる先生もいるのかもしれませんが、「ぎっくり腰になったら、いつもあそこに行っている」というのは、繰り返し痛めている時点で治っていると言えるでしょうか?
もう痛くならない、基本的にずっと気にならない状態の方がずっと楽だと思います。

当院では状態によりますが、まずは週に1〜2回の治療から始めていくことが多いです。
勉強やスポーツと同じで、月に1回の勉強や練習で何かを身につけるのは難しいですよね。
現状維持やメンテナンスはこれくらいがちょうどいいとも言えますが、現状から改善していくとなると、まずは最初にしっかり身体や脳に正しい状態を覚え込ませた方が、早く楽な状態を維持できるようになります。
そして、状態の改善に合わせて間隔を空けていきます。

痛みやつらさを基準にしないこと

ここで一番大事なことは、痛みやつらさなど自覚症状を基準にして、良くなっているかを判断してしまわないことです。
悩んでいる症状には必ず原因があります。
この原因が良くなっているのかを検査して、良い傾向があれば、間隔を空けても良い状態を維持しやすくなる場合が多いです。
症状によっては、主観的に変わっていなくても、客観的に見て改善していれば、後から楽に感じてくることも多々あるので、症状だけを追いかけないことが大切です。

まずは1ヶ月、楽な状態を目指す

1ヶ月間、波がありつつも、平均的に調子の良い状態を維持することを目標にします。
1ヶ月間、楽な感覚や正しい動きができるくらいになってくると、脳でも正しい感覚が分かるようになってきます。
この段階になれば、調整をする頻度を減らしても、楽な状態を維持できるようになってくることが多いです。

3ヶ月ほどで安定を目指す

調子の良い状態を3ヶ月ほど維持できると、脳でも「今までのいつも通り」という感覚が、正しい身体の使い方や姿勢として定着している状態になっています。
以前の「常に痛い状態が当たり前」という状態とは全く違った状態になっているので、ここまで来れば、慢性的な症状も気にならなくなると思います。

まとめ

慢性的に長く続くお悩みを本気で解決したいと考えるのであれば、適切な治療のペースと回数が必要になっていきます。
「治療してもなかなか改善しない」とお悩みの方は、治療の頻度を見直してみてはいかがでしょうか?

今、気に入って行っている整体や治療院などがある方は、そこの治療のペースを変えてみるだけでも改善できる可能性があるかもしれません。
もし頻度が合っていないなと感じる場合は、相談してみることもおすすめです。

慢性的な症状は脳の機能や身体の使い方を改善していくことで、確実に改善に向かっていくはずです。
「もう一生ものだから治らない」と諦める前に、本気で改善を望む場合は、一定期間、勇気を出して治療を受けてみてください。

月に1回、つらいのを繰り返しながら1年間通って治らないより、月に数回、短期間頑張って長年の悩みが解決する方が、かかる時間とお金が少なくて済みます。
そして、何よりも元気に生活できることに価値があります。

当院でも、長年の慢性的な痛みやコリに悩む方々に向けて、一人ひとりのお身体や脳の状態に合わせた最適な治療プランをご提案しています。
その場の楽さでごまかさずに、長期的に楽な身体づくりをしたい方向けです。
常に重だるく生活したり、定期的に痛みで苦しんで貴重な時間を無駄にするには、もう嫌ではないですか?
「今度こそ根本から身体を整えたい」「繰り返すつらさから抜け出したい」とお考えの方は、お気軽にご相談ください。
あなたの身体が本来の軽さを取り戻せるよう、お手伝いします。

院長 境田涼平

この記事の監修者

院長 境田 涼平

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)

スポーツトレーナーとしてキャリアを始め、Jリーグチームの育成年代でトレーナーを経験。その後、根本的な改善を目指す治療の道に進み、3つの国家資格を取得しました。治療に携わって10年以上、完全自費だからこそできる、お一人おひとりの身体に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。

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ひびきが丘鍼治療院 院長 境田 涼平

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