この記事では、長距離運転をすると足がしびれる原因と対策法をご紹介します。
運転中の足のしびれを予防するには、背中や腰の丸まりを防ぎ、お尻にかかる体重の位置を整えることが大切です。 神経に負担がかかる姿勢を見直すことで、長い運転でもしびれが出にくい身体をつくることができます。
足にしびれが起こる理由と、具体的な予防法を分かりやすく解説します。
はじめに
こんにちは。
山梨県甲斐市龍地にあります「ひびきが丘鍼治療院」院長の境田です。
「運転中に足がしびれては休憩を繰り返している」
「車で遠出したいけれど、しびれが怖くて我慢している」
みなさんは、このようなお悩みはありませんか。
夏休みのシーズンに入り、お盆の帰省や旅行などで長距離運転をする機会が増えてくる時期ですね。
普段から車に乗る方に多いご相談が「運転中の足のしびれ」です。
高速道路などではすぐに休憩できず、つらさを我慢して走り続けている方も少なくありません。
この症状はいわゆる「坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)」と呼ばれる状態です。
一度起こると何度も繰り返したり、10分ほどの運転でもしびれが出てしまったりすることがあります。
症状を長引かせないためには、運転中の座り方や負担のかからない姿勢を保つことがとても重要です。
今回は、車の運転で足がしびれる理由と、ご自身でできる対策法をお伝えします。
運転中に、なぜしびれが起こるのか?
この症状は、腰からお尻を通り、足へ向かって伸びる「坐骨神経(ざこつしんけい)」が関係しています。
運転中に神経が圧迫されたり引っ張られたりした状態が長く続くと、神経が血行不良を起こして、足にしびれが現れます。

特に多いのが、お尻で神経が押し潰されている状態です。
車のシートに座っているとき、坐骨神経の通り道に体重がかかり続けることでしびれが起こります。
お尻そのものが痛むこともあれば、太ももやふくらはぎ、あるいは足先だけに症状が出ることもあります。
出方には個人差がありますが、基本的にはしびれている場所ではなく、それより上の部分で神経が圧迫されている可能性が高いです。
しびれを引き起こす運転姿勢
運転中にしびれが出やすい方は、背中から腰が丸まり、骨盤が後ろに倒れた座り方になっています。
さらに股関節が開いて膝が外を向いた「ガニ股」の状態で、運転を続けているケースが目立ちます。
長距離の運転は、神経が圧迫される時間が単純に長くなります。
さらに身体が疲れてくると楽な格好を求めて姿勢が崩れ、圧迫が強まってしまいます。
疲れたら楽な格好になりたいのは当然なので、自然なことです。
「ここからのもうひと頑張り」が、しびれになってしまうことが多いので、注意が必要です。
腕を前に出してハンドルを握り、背もたれによりかかると、自然と腰が丸まります。
腰が後ろに倒れると骨盤も連動して倒れ、腰から出てお尻に向かう坐骨神経が強く引っ張られてしまいます。

骨盤が後ろに倒れると、股関節は自然と外側へ開きます。
運転中にご自身の足元を見たとき、膝やつま先が外側を向いていないでしょうか?

座っているときに最も神経へ負担がかからないポジションは、骨盤の下にある「坐骨(ざこつ)」という骨の上にしっかり体重が乗っている状態です。
しかし、骨盤が倒れると、体重はお尻の上のほうや外側にかかってしまいます。 この体重がかかる位置こそが、坐骨神経を最も強く圧迫するポイントになります。

座り方が崩れてしまう主な原因
シートの位置が合っていない
座面が遠すぎたり背もたれが倒れすぎたりしていると、腰が丸まりやすくなります。
運転では足を前に投げ出す姿勢になるため、坐骨神経への負担が大きくなります。
長時間運転による疲労
早く目的地に着きたいからと、休憩を我慢して走ってしまう気持ちはとてもよくわかります。
しかし、どれほど良い姿勢を意識していても、時間が経てば身体は疲れて崩れてしまいます。
姿勢を支える筋肉が疲れ果てる前に、こまめに休むことが理想的です。
股関節やお尻の筋肉の緊張
運転姿勢が長く続くと、股関節の前側やお尻の筋肉が縮こまって固くなります。
筋肉が硬くなると正しい姿勢に戻りにくくなり、お尻の硬さは股関節を開かせ、神経を直接押し潰す原因にもなります。
上半身の前側の緊張
運転中はハンドルを握る手や胸、お腹の筋肉が縮みやすくなり、身体を前へ丸める力が働きます。
胸を張ろうとしても前側の硬さに引っ張られて、すぐに背中から腰が丸まってしまいます。
日常的な運転の癖
身体は日頃の姿勢や身体の使い方を記憶します。
姿勢の崩れた運転が習慣になると、その状態が定着してしまい、良い姿勢を保つことが難しくなります。
負担の少ない座り方のポイント
まずは、しびれが出にくい安全な座り方を覚えましょう。
背中から腰をしっかり起こし、骨盤の「坐骨」に体重が乗るように座ります。
股関節は開きすぎず、膝は骨盤の幅と同じくらいに開き、正面からやや外を向ける意識を持ちましょう。
車のシートには深く腰掛けます。
背もたれは直角より少し倒す程度にし、ハンドルやペダルが遠く感じないよう、前寄りに調整してください。
車の種類によって身体が後ろへ沈み込んでしまう場合は、腰の後ろにクッションを挟むと腰を支えてくれます。

大切なのは、力ずくで良い態勢を維持するのではなく、なるべく最小限の力で身体を支えることです。
運転中のしびれを防ぐ4つの対策法
しびれを防ぐ簡単な対策法をご紹介します。
車に乗る前や、休憩中にやってみてください。
お尻のストレッチ
※股関節に痛みが出る方は無理のない範囲で行ってください。
それぞれ30秒ほど、息を吐きながら痛気持ちいい強さで伸ばします。
椅子に座った状態で片方の足を組み、反対側の膝の上に足首を乗せます。
乗せたほうの膝を床方向へ軽く押し下げながら、みぞおちとスネを近づけるイメージで上半身を前に倒しましょう。曲げている側のお尻が気持ちよく伸びます。


続いて、立てた膝を両手で抱え、胸に向かって引き寄せます。お尻の筋肉は大きいため、角度を変えることで全体をしっかりと緩められます。

背中と胸の運動
腕を軽くバンザイした状態からスタートします。
肘を背中側へ引き下ろし、同時に息を吐きましょう。
肘を引くと同時に、みぞおちを少し前に突き出すイメージで胸を張ります。懸垂をするような動作です。
動きと呼吸を合わせて10回ほど繰り返してください。
背中を起こす筋肉が刺激され、運転中の姿勢崩れを防ぎます。


1時間に1回は休憩を取る
元気なうちに先へ進みたい気持ちはとてもよく分かります。
しかし、一度しびれが出ると休憩しても元に戻りにくくなります。
1時間に1回は車から降りて、トイレに行くだけでもいいので、少し歩いてみましょう。
身体を動かすだけで筋肉や神経の血流が回復します。
その際に上記のストレッチや運動を組み合わせると、より効果的です。

水分補給をする
坐骨神経の周りには細い血管がびっしりと張り巡らされていて、水分不足を起こすと物理的な圧迫と合わさって神経がすぐに血行不良を起こしてしまいます 。
運転中は手が離せなかったり、エアコンが効いて涼しくなっていたりと、水分を欲さないこともあるかと思いますが 、休憩のタイミングにでもいいので こまめに水分を取って脱水を防ぐのがおすすめです。
まとめ
運転中の足のしびれは、姿勢が崩れてお尻の神経が圧迫されることで起こります。
腰を起こして負担の少ない座り方を身につけることで、長い運転でも快適に過ごせるようになります。
- 日常生活の買い物や通勤でもしびれが出る方
- どのように座っても症状が変わらない方
- しびれだけでなく痛みを感じている方
こういった方は、無理をせずお早めにご相談ください。
当院では、鍼治療と整体治療を組み合わせ、運転中の足のしびれに対して治療を行っています。
しびれがすぐに出てしまう場合、日常的な筋肉の硬さや関節の動きの悪さによって、運転中以外にも、常に神経が圧迫されやすい状態になっている可能性があります。
固まった筋肉を緩め、筋肉が正しく働くようにして関節の動きを整えることで、安心して運転できる身体を取り戻していきましょう。
山梨県は車移動が中心の地域ですので、運転を避けることは難しいかと思います。
だからこそ、しびれを我慢しながらハンドルを握り続けるのは大変つらいことです。
症状が和らげば、移動のストレスがなくなり、目的地に着いたあとも思いきり楽しむことができます。
つらいしびれでお悩みの方は、いつでもお気軽にご相談ください。


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