こめかみが痛む頭痛はなぜ起こるのか? 原因と対策法

この記事ではこめかみが締め付けられるように痛む頭痛の原因と解決方法を紹介しています。
こめかみに起きる頭痛の原因は、首の前側やアゴの緊張の可能性があります。
首やアゴに緊張を起こす身体の使い方や日常生活の癖になっている部分を改善することで、頭痛を解決することにつながります。
こめかみに痛みが出る理由と対策の方法を紹介します。

はじめに

みなさんこんにちは。
山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。

「疲れてくるとこめかみが締め付けられるような痛みを感じる」
「頻繁に頭が痛くなるので頭痛薬が手放せない」

このようなお悩みはありませんか?

頭痛に関するご相談は数多くありますが、中でもこめかみが痛むという頭痛のご相談は非常に多いです。
こういった頭痛は一度起こってしまうとしばらく締め付けられるような地味な痛みが続いてしまうので、非常に不快に感じるかと思います。
我慢できない痛みではないのでそのままお仕事などは続けてしまう方が多いですが、痛みを抱えながら過ごすのはつらいものですよね。

このような頭痛は頭だけの問題ではなく、首やアゴの周りからの緊張の影響を受けている可能性があります。
今回は、こめかみに頭痛が起こる原因と対策の方法をご紹介します。

目次

こめかみに起きる頭痛

まず、よく起こる頭痛には大きく分けて2つの種類があります。
筋肉の緊張などによる血流不足からくる「緊張型頭痛」と、
脳の神経や自律神経の影響を受けて起こる「偏頭痛」があります。

こめかみにはどちらのタイプでも頭痛が起こることがありますが、両側が地味に締め付けられるような痛みが続くような頭痛は緊張型頭痛にあたります。
筋肉の慢性的な緊張や血流不足が長時間続くことによって頭に向かう血管の血流不足をおこし、痛みを感じるようになります。

こめかみだけでなく後頭部や目の奥などに頭痛が起こることもありますが、こめかみに起きるタイプの頭痛は首や顎の影響を強く受けることが多いです。

こめかみの頭痛の原因

結論から言うと、首の前側の緊張やアゴの緊張が影響している可能性が高いです。

首の前側の緊張

首の前側には、鎖骨から首の骨に向かって伸びる斜角筋(しゃかくきん)や、鎖骨から顎の後ろ側に向かって伸びる胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)などがあります。
主に振り向いたり首を傾けたり、首が倒れないように前や横から支えるように働いていることが多い筋肉です。

特に胸鎖乳突筋は非常に出番が多い筋肉です。
振り向き、うなずき、横倒し、上や下を向いた状態から元に戻る、呼吸をする時などにも働きます。
出番が多い筋肉のため、それだけ疲労しやすく硬くなり、首を引っ張ってしまうことが多くなります。

斜角筋や胸鎖乳突筋はアゴの筋肉と密接につながっていて、首の緊張がアゴの緊張を作り出し、アゴの緊張がこめかみを強く引っ張る形になります。
こめかみが常に緊張して血流が悪くなることで、頭痛として痛みを感じるようになってしまいます。

歯の食いしばり

皆さんは今、口を閉じている状態で上の歯と下の歯がくっついてはいませんか?
強く噛みしめていなくても、上の歯と下の歯が触れ合っているようであれば日常生活で食いしばりが起こっている可能性が高いです。

本来であれば、上の歯と下の歯は口を閉じていても少しだけ隙間が空いています。
しかし、食いしばりがある方は、無意識のうちに上の歯と下の歯がカチカチと触れ合っている状態が長時間続くことになります。

そして徐々にわずかに触れるだけではなく、上と下ですりつぶすようにアゴに力が入り歯を食いしばったり、寝ている間に歯ぎしりを起こしてしまっている方も非常に多いです。

食いしばりが起こるとアゴの筋肉は緊張します。
そして食いしばる時に緊張するのはアゴだけでなく、こめかみの筋肉も一緒に緊張します。
こめかみの筋肉の緊張は頭の血流を直接悪化させるため、食いしばりにあわせて頭痛が起こりやすくなっています。 また、アゴの筋肉は首の筋肉と連動して動くので、首の緊張もさらに強くすることになります。

首の緊張の原因

首の前側に緊張が出てしまう原因をいくつか紹介します。

呼吸が浅い

首の緊張や頭痛がある方は多く抱えている状態です。
ストレスや丸まった姿勢などによりお腹が圧迫され息が吸いにくくなると、首や肩の筋肉に力を入れて肩を引き上げ、頑張って息を吸うようになります。
この状態が長時間続くと、呼吸をしているだけで肩の筋肉や首の筋肉の緊張が強くなっていきます。

首の前側の斜角筋や胸鎖乳突筋は息を吸う時に手伝うように働く筋肉になりますが、呼吸が浅い時は、むしろメインとして大きな負担を受けながら働くことになります。
最終的に筋肉が疲れ果てて酸欠状態が起きると、アゴの筋肉を引っ張りこめかみへの負担につながっていきます。

日常的に首が前に出た姿勢になる

日常的に首が前に出て背中が丸まった状態の姿勢を続けていると、首の前側が緊張してきて硬くなっていきます
一度硬くなった筋肉は伸ばしづらくなっていくので慢性化しやすいです。
また、上半身の丸まった姿勢はお腹を圧迫するので浅い呼吸につながりやすく、余計に首や顎の緊張を強くしてしまいます。

アゴの緊張の原因

日常的なストレス

歯を食いしばる筋肉は、脳から直接出ている神経がコントロールしています。
脳が環境的なストレスや精神的なストレスを感じた時、脳から直接出ている神経は過敏に反応をしてしまいます。
過剰な反応の結果、アゴの筋肉が強く収縮し、かみしめが起こりやすくなります。
精神的なストレスだけでなく環境的なストレスにも注意が必要です。

強く噛みすぎている・片側だけで噛んでいる

食事をする時などに強い以上の力で噛みしめながら食事をしたり、いつも同じ方向でしか物を噛まないという習慣を続けていると、アゴの力も左右差が大きくなります。
強く噛みしめる回数が多くなるほど、こめかみの筋肉も連動して負担を受けることになります。
そしてこめかみの血流が悪化して頭痛につながっていきます。

首の緊張との連動

前述した首の前側の筋肉や首の横の筋肉が慢性的に緊張し、アゴの筋肉が一緒に緊張しやすい状態が長期間続くと、日常的な食いしばりや歯ぎしりなどを起こしやすくなります。

こうして首の緊張やアゴの緊張が慢性化すると、頭痛が頻繁に起こるようになり、なかなか改善しにくくなります。

頭痛の予防方法

頭痛を予防するために大切なのは、深い呼吸を維持して首や顎の緊張が強くならないようにすることです。

楽な呼吸を身につける

お腹を大きく動かして首や肩が動かないように呼吸をする腹式呼吸が大切になります。
具体的に言うと、息を吸った時にお腹が膨らみ、息を吐いた時にお腹がしぼんでいくような呼吸の仕方になります。反対に症状を悪化させる呼吸の仕方は、走った後のような息を吸った時に肩が引き上がる、息を大きく吐くことができない状態になります。

腹式呼吸の練習方法

仰向けに寝た状態で行います。
両膝を曲げて足を立てます。
軽くお腹に手を当てた状態で行います。

まずは口から息を全て吐き切ります
先に息を吐いておくことで、次に自然に息を吸いやすくなります。
息を吐く時はお腹がしぼんでいくイメージで吐いてください。

息を吐き切った後に鼻から軽く息を吸います。
全力で吸わずに自然に入ってくる分だけ軽く鼻で吸うのがポイントです。
軽く息を吸うだけであれば肩や首に力が入りにくいです。

軽く息を吸った後は、口から天井に息を吹きかけるイメージでゆっくりと全ての空気を出し切るイメージで吐いていきます。
息を吐く時はお腹がしぼんでいきます。
息を吐き切った後、また鼻から自然と空気が入ってくる分だけ息を吸う。
これを繰り返します。
首や肩の筋肉に力が入りすぎないようにやってみてください。

耳のストレッチ

首の筋肉がついている部分や、食いしばりで緊張する筋肉をコントロールしている神経は耳のすぐ後ろを通過しています。
耳を引っ張って緩めることで、首の緊張やアゴの緊張を同時に緩和することができるようになります。

耳たぶを指でつまんで、上下前後に優しく引っ張ってください。
気持ちいいくらいの力加減がいいです。

次に耳の上側を同じようにつまみ、優しく引っ張ります。

最後に耳を餃子のように縦に2つ折りにして、大きく円を描くように優しく回していきます。

これで耳の周辺を緩めることができます。

首の後ろ側の運動

頭が前に出た姿勢になってしまうのは、首の後ろ側の頭を起こす筋肉に力が入っていないからの場合があります。
首の後ろ側の筋肉を刺激して頭を起こすことで、首の前側の緊張や背中の丸まりを防いで、浅い呼吸や食いしばりを予防することができます。

頭の後ろで手を組んで、後頭部で手を真後ろに押し込みます。
顔を上げずに真後ろに頭を引くイメージで行うのがポイントです。
息を吐きながら10秒押し込んで、これを数回行ってください。

まとめ

こめかみが締め付けられるような頭痛は、首の前側の緊張やアゴの緊張を予防することで防ぐことができます。
頭痛が頻繁に起こる方は、ぐったりしてしまうこともあるかと思いますが、呼吸の改善や筋肉を動かすことで、徐々に頭痛の痛みの強さや頻度を緩和していくことができるようになります。
こめかみに頭痛がある方は、まずはセルフケアを試してみてください。

しかし、今回紹介した頭痛の原因や対処法はあくまでも一例です。
頭痛は色々な原因の複合によって起こることもあり、今回ご紹介した他にも改善すべき原因が隠れている可能性もあります。

セルフケアを試しても頭痛が続く方は、他の原因を考える必要があるかもしれないので、我慢せずに治療を受けてみてください。
当院でも鍼治療と整体治療を組み合わせて頭痛の治療を行っています。

痛む場所や症状などから全身を検査し、頭痛の原因を特定して治療をしていきます。
頭痛の症状に対して治療をしていきながら原因に対しても同時に治療をしていくので、早期に痛みを緩和しながら頭痛が起こらない身体を作っていきます。

地味な痛みなので我慢して生活してしまい持病のように扱っている方もいらっしゃいますが、決して良くならない症状ではありません。

「もう苦しい思いをするのは嫌だ」
「早めに改善したい」

という方は、諦める前にご相談ください。
頭痛を気にすることなく快適に日常生活が行えるようにサポートいたします。

院長 境田涼平

この記事の監修者

院長 境田 涼平

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)

スポーツトレーナーとしてキャリアを始め、Jリーグチームの育成年代でトレーナーを経験。その後、根本的な改善を目指す治療の道に進み、3つの国家資格を取得しました。治療に携わって10年以上、完全自費だからこそできる、お一人おひとりの身体に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。

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ひびきが丘鍼治療院 院長 境田 涼平

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