この記事では、後頭部を中心に起こる頭痛の原因と解決方法を解説しています。
後頭部に起こりやすい頭痛は、首や背中の筋肉が頭を引っ張り続けている状態を改善することで解決しやすくなります。
後頭部を筋肉が引っ張らくなると、血流が改善して頭痛だけでなく首や肩のコリなども解消しやすくなります。
頭痛の仕組みと具体的な解決方法を順番に解説していきます。
はじめに
皆さんこんにちは。
山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。
「後頭部がズーンと重たいような頭痛が続いている」
「朝方や疲れてきたときには、頭の後ろ側に圧迫されるような痛みがある」
このようなお悩みはありませんか?
頭の後ろ側が締め付けられるような頭痛は、慢性的に頭痛を抱えている方の中でもよく聞く症状です。
仕事を休むほどではなくても地味な痛みが続き、不快な時間が長く続くのでとてもつらいですよね。
こういった症状は同時に首や肩のコリを感じている方がとても多いですが、肩をマッサージしたとしても改善できないケースが非常に多い症状でもあります。
実はこの頭痛には、首や肩以外に改善すべき場所がある可能性があります。
今回は頭の後ろ側が重たく感じる頭痛の原因と解決の方法をご紹介します。
なぜ頭の後ろ側が痛くなるのか?
首の付け根から頭にかけて重く締め付けられるような頭痛は、首から肩にかけての血流が悪くなり、硬くなった筋肉に頭の後ろ側が引っ張られて現れている可能性があります。
首や肩にはさまざまな筋肉がありますが、後頭骨という後頭部の骨から下に向かって走っている筋肉もいくつか存在します。
この筋肉が緊張して常に後頭部を引っ張り続けている状態になると、後頭部の血流が悪くなり頭痛を感じるようになります。

「筋肉の緊張」と聞くと縮こまっている状態をイメージする方が多いかと思いますが、この場合、筋肉は常に引き延ばされている状態になっています。
筋肉にはゴムのような性質があり、引っ張られると無意識に元の長さに戻ろうとして力が入るため、後頭部についている首や肩の筋肉は常に引っ張られ続けて力が入ってしまっているんです。
筋肉が引っ張られる原因
首や肩の筋肉に余裕がなく、常に引っ張られてしまうのはなぜなのか。
それには以下のような原因が考えられます。
頭が前に出ている
頭の位置は本来背骨の延長線上にあり、横から見ると肩の真上の位置に頭が乗っかるような状態が理想的です。
しかし、頭だけが前に飛び出しているような体勢を長時間続けていると、後頭部から首にかけての筋肉が強く引っ張られます。
頭は非常に重たく、女性でも5〜6kgほどあると言われていて、力を抜くと前に倒れて落ち込んでしまいます。
そうならないために、後ろ側の首から肩にかけての筋肉が緊張して頭を起こし続けてくれています。
これは前に転がり落ちそうなボウリングの玉を後ろから細いロープで引っ張り続けているようなイメージで、筋肉の付け根部分に強い負荷がかかって血流が悪くなり、頭痛につながってしまいます。
デスクワークや勉強などで下を向く機会が多い方は特に注意が必要です。

背中が丸まっている
頭の位置は、それより下にある背骨のカーブの角度で決まります。
背中の背骨(胸椎)が前に倒れて丸まっていると、その上の首の骨も前に向かって伸びる形になるため、頭が前に出やすくなります。
背中が丸まると肩甲骨は外側に開いて肩も前に飛び出し、いわゆる「巻き肩」の状態になります。肩が前側に出ると胸や鎖骨の周りの筋肉が縮こまって伸びなくなり、この状態が長期間続くと肩を後ろに引けなくなって頭が前に出た状態から戻れなくなってしまいます。

頭を定位置に保てなくなる
頭が前に出て背中が丸まった状態が長期間続くと、胸の前側や鎖骨周辺、お腹の筋肉など身体の前側の筋肉や、手を握り込んだり内側に巻き込んだりする筋肉などが緊張して伸びなくなっていきます。
伸びない状態が長く続くと身体を開く方向に関節を動かせなくなり、丸まり込んだ状態で固まってしまいます。
そうなると、首や肩に負担がかからない位置に頭をキープしておくような小さい筋肉にも力が入らなくなり、支えがなくなって頭はどんどん前に倒れていってしまいます。
呼吸が浅くなり、酸欠状態になる
頭が落ち込んで丸まった状態が続くとお腹が圧迫されて呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると取り入れる酸素が少なくなり、筋肉や脳が酸欠状態を起こしやすくなるため、身体は痛みを感じやすくなります。
また、呼吸が浅くなることで交感神経が興奮し、さらに筋肉の緊張を強くしてしまいます。
肩を揉んでも良くならない理由
頭痛があって首や肩のこりを感じている方は、まずはマッサージに行ってみようと考えることも多いのではないでしょうか。
一時的な癒やしを求めていくのであれば良いのですが、どうしても効果は一時的に軽く感じる程度になってしまうことが多いです。
その理由は、肩へのマッサージは一時的に首や肩の血流が良くなるだけで、原因となっている縮こまっている筋肉は別にあり、根本的な原因が解決されないためです。
首や肩の筋肉は頭が前に倒れないように必要があって力が入っている状態ですので、ここで首や肩を揉んで緩めてしまうと頭を支えるものがなくなってしまい、場合によっては症状を悪化させてしまう可能性もあります。
後頭部の頭痛を防ぐ方法
後頭部の頭痛を防ぐためには、頭の後ろを筋肉が引っ張り続けている状態を改善する必要があります。
そのためには筋肉の緊張のバランスや、関節の動きなどを整えていく必要があります。
筋肉のバランス
簡単に言うと、縮こまっている筋肉を緩め、伸ばされている筋肉を元に戻すことが重要です。
胸や鎖骨のまわり、腕を内側にひねる筋肉などを緩め、反対に頭を後ろに引いたり肩甲骨を背骨に引き寄せたりする筋肉などは、正しく働くように刺激をしていく必要があります。
関節の動き
関節の動きが悪く頭の位置を戻せない場合は、関節の動き自体も柔らかくしていく必要があります。
背骨や肩甲骨はもちろんですが、そこからつながる骨盤や股関節など全身の関節は連動して動くので、全身の関節の動きを確認し改善していくことで、結果的に頭の位置を正しい位置に戻せるようになります。
頭痛を解決するためのセルフケア
長く続いてしまう頭痛を解消するためのセルフケアを紹介します。
胸のストレッチ
壁に腕をつけて胸の筋肉を伸ばします。
肘の高さは肩より少し高い位置にして、腕を軸に身体を前に倒すようにして胸の筋肉を伸ばしていきましょう。
気持ちが良いと感じるくらいの強さで、呼吸を止めずに30秒伸ばします。


背中を動かす運動
うつ伏せに寝た状態で行います。
息を吐きながら肩甲骨を背骨に引き寄せるように背中に力を入れ、ゆっくりと頭と肩を浮かせます。
腕を外に開くようにねじり、親指を天井に向けるとやりやすいです。
アゴを上げないことと腰を反らせないことがポイントで、身体を反らせるというよりは胸を張った結果として頭や肩が浮くというイメージで行ってください。
肩甲骨と背骨の間の筋肉に力が入る感覚を感じながら行いましょう。

頭を起こす運動
頭を後ろに引き、背中から頭を起こす筋肉を刺激します。
頭の後ろで手を組んで後頭部に当て、後頭部で手を真後ろに押すように力を入れてアゴを引いていきます。首の後ろ側の筋肉に力が入る感覚を感じてください。
わかりにくい場合は仰向けに寝て、枕を真下に押すように力を入れても効果的です。

まとめ
頭の後ろが重たく感じるような頭痛は、頭が前に倒れてしまわないように首や背中の筋肉が引っ張り続けてしまっている状態から起こります。
ただ首や肩を揉むよりも、筋肉のバランスを調整し関節を正しく動かしていくことで、頭痛を起こしにくい身体にしていくことができます。
マッサージや湿布などでなかなか頭痛が治まらずにお困りの方は、まずはセルフケアを試してみてください。
しかし、セルフケアをやってみたけれどなかなか改善できない方や、すでに身体が固まってしまってうまく動かせない方、ご自身で運動を続けるのが難しいと感じる方は、無理をせず治療を受けていただくのが一番の解決策です。
当院でも、鍼治療や整体治療で長く続く頭痛の根本的な改善をお手伝いしています。
痛いところに鍼を打つだけや肩をひたすらマッサージするといった施術ではなく、全身の状態や動きを確認し、痛みを軽減しながら長期間楽な身体を維持できるように治療を行っていきます。
強い刺激が好きな方には物足りなく感じるかもしれませんが、頭痛が出ない状態を維持することを目標に治療をします。
慢性的に頭痛を抱えている方は「体質だから」と諦めているかもしれませんが、今回ご紹介した頭痛は決して一生付き合っていくものではありません。
頭痛がなくなるととても気分が良く、目の前のことに集中できるようになります。
繰り返す頭痛にお悩みの方は参考にしていただけますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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