この記事では、朝から目の奥に痛みを感じる頭痛が出る場合の解決方法を紹介しています。
結論から言うと、後頭部の筋肉の緊張を改善することが解決につながっていきます。
後頭部の緊張がほぐれると、目の多くの筋肉の緊張が緩み、目の奥の頭痛を予防することができるようになります。後頭部が目に関係する理由と、改善のための方法を紹介します。
皆さんこんにちは。山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長 境田です。
「朝起きると目の奥が痛い」
「頭痛が目の奥に響くような感覚がある……」
こういったお悩みはありませんか?
頭痛の症状でのご相談は多いですが、朝から目に響くような頭痛があり、1日中調子が悪い方のお悩みを聞くことがあります。
朝だけで済む方はまだ良いですが、中には朝からずっと調子が悪く、そのまま我慢して1日を過ごし、また翌朝には同じように痛みを引きずってしまう方も少なくありません。
この頭痛は、目や後頭部の筋肉の関連を知り、解決していくことが重要です。
今回は、目の奥に響くような頭痛の原因と改善方法をご紹介します。
なぜ目の奥に頭痛が起こるのか
この頭痛は、筋肉の緊張や血流不足から来る「緊張型頭痛」という頭痛になります。
目の奥からこめかみにかけて、また後頭部などに、じわじわと締め付けられるような苦しい痛みが続くタイプの頭痛です。
目を動かしたり、ピント調節を行ったりする機能は、筋肉で行っています。

目の筋肉は、後頭部にある「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」という細かい筋肉と、神経を通じて連動しています。
この後頭下筋群という筋肉は、後頭部の骨と首をつなぐ細かい筋肉の集合体です。
首の血流不足や眼精疲労などの影響で緊張が強くなってしまうと、後頭部の血管が締めつけられて頭痛につながりやすくなります。

また、この筋肉の一部は、脳や脊髄を覆っている「硬膜(こうまく)」という硬い膜とも連結していることが分かっています。
そのため、後頭部の血管の締め付けや、頭の膜の引っ張りによって頭痛につながりやすくなってしまいます。
後頭下筋群の緊張と目の緊張がお互いに干渉し合って、頭痛が悪化しやすくなってしまいます。
後頭部が硬くなる原因
後頭部の筋肉の硬さには、いくつかの原因があります。
眼精疲労
1日を通してデスクワークなどで目の負担が大きくなり、夜の時間でも強い光やテレビ、スマホの刺激で眼精疲労が限界に達した状態で1日を終えている方も非常に多いです。
そのまま寝ていたとしても、睡眠中に回復が間に合わなかった場合に朝の痛みとしてあらわれます。
睡眠の質の低下
人間の身体は、寝ている間に筋肉が修復されたり、疲労物質が回収される効率が高くなります。
しかし、寝ている時間が短いか、睡眠が浅くなると、筋肉の疲労が回復しきれない可能性があります。
睡眠中に首の力が抜けていない
寝ている間に首の力が抜けていないと、目の筋肉の緊張も強いまま眠ることになってしまいます。
また、首の緊張は呼吸を浅くし、交感神経を興奮させます。
そうなると血管も収縮してしまうので、目や首の筋肉の疲労も回復しにくくなってしまいます。
寝ている間の呼吸の浅さで肩がすくんで、血流が悪くなることで朝の頭痛につながりやすくなります。
頭が前に出た姿勢
頭が前に出て、顔は正面を向いたような姿勢になると、首の角度的には上を向いているのとあまり変わらない状態になってしまっています。
首の骨(頚椎)の上のほうから後頭部の骨の間が縮められるような状態になるため、後頭下筋群が緊張しやすくなります。
筋肉が伸びなくなって関節の動きが悪くなってしまうと、仰向けで寝ていて息苦しくなったり、顎を引く動作ができなくなっていったりします。
頭が前に出たような姿勢と同時に、背中の丸まりや肩甲骨の位置関係の悪化によって、負担のかかる姿勢から抜け出せなくなってしまいます。

日常生活での対策法
次に、生活上の対策法を紹介します。
寝る前の強い光を避ける
スマホやパソコンの操作を控えめにしたり、部屋のシーリングライトを暗くするか、間接照明を使ったりして夜を過ごしてみましょう。
寝る少し前の時間から強い光を目に入れないようにしてあげると、目の疲労も軽減されやすくなり、快眠にもつながります。
目を温めて血流を良くする
ホットアイマスクなどの市販品でも良いと思います。
もしくは、水で濡らしたタオルなどをレンジで温めて目におき、数分間温めてあげるのも有効です。
しかし、目が充血している場合は炎症の反応が起こっている可能性があるため、冷やしたほうが良いです。
定期的に遠くを見る
眼精疲労は、目のピント調節が行われない状態が長く続くと起こりやすくなります。
目や首の筋肉も固まりやすくなってしまうので、定期的に近くのものや遠くのものなど、いろいろなものを見てピントを調整してあげてください。
室内にいる方は特に狭い範囲でしか物を見ないことが多いので、時々可能であれば外を見ると良いと思います。
目の疲れや頭痛を軽減するセルフケア
次に、目の疲れや頭痛を軽減するセルフケアを紹介します。
ツボの刺激
それぞれ10秒ほど、気持ちいいくらいの強さでゆっくり押してください。(強く、ゴリゴリと動かすのは逆効果になります)
合谷(ごうこく)
目の周辺や首の緊張を解くのに適しています。
手の人差し指と親指の付け根の骨の間を狙います。
骨のちょうど真ん中あたりのラインの隙間の、さらにど真ん中を狙って押していきます。

風池(ふうち)
後頭部のすぐ下に筋肉があります。この筋肉の盛り上がったところの外側の、くぼんだ部分を押してください。
それぞれ反対側の目に向かって押してあげると効果が高いです。

攅竹(さんちく)
眉毛の付け根の生え際、眉間の部分に取ります。
触って縦に皮膚をスライドさせると、少しコリコリしたようなものがある場合があります。
この場所を目印にしてください。

目の筋肉のストレッチ
まず、先ほど紹介した「風池」というツボを両手を使って押さえていきます。
腕や首に力が入ってしまう方は、仰向けで行うと力が抜けやすいです。
風池のツボを押さえた状態のまま目をつむり、眼球だけを右・左・上・下とそれぞれ動かしてください。
後頭部を押さえた状態で目の運動を行うことで、首の後ろと目の中の筋肉を緩めることができます。

まとめ
朝方から目の奥に感じる頭痛は、眼精疲労や寝ている間の後頭下筋群の緊張によるものです。
目は知らず知らずのうちに酷使してしまって、慢性的に疲労感を抱えている方も多いですが、後頭部からしっかりと緩めていくことで疲労感が緩和してきて、朝から起こる頭痛を軽減することができます。
起きた時から目に疲労感があったり、目の奥に響くような頭痛があったりする方は、首の後ろを緩めるセルフケアを試してみてください。
しかし、
- やってみてもすぐに目が重くなってしまう
- 頭痛が頻繁に起こる
- 朝に起きる頭痛の強さや頻度が変わらない
という方は、他にも食いしばりの影響や背中や肩甲骨、骨盤周りなど、全身の影響で結果的に今の症状が起こっていると考えられます。
そういった方は、後頭部を緩めていくことだけでは解決できない可能性があります。
長く頭痛を抱えている方は、後頭部の緊張以外にも全身の使い方に問題があって起こっている方が多いです。
そのため、専門的な治療を検討してみてください。
当院では、眼精疲労や頭痛の治療だけではなく、その首の緊張につながった原因まで全身を確認して探し出し、治療を行っていきます。
しっかりと対策をすれば落ち着いてくるはずの症状ですので、諦める前に一度ご相談ください。
一緒に快適な朝を迎えられるようにしていきましょう。


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