梅雨の時期にすっきりしない痰の絡み…原因と対策法は?

この記事では、梅雨の時期に起こる「痰(たん)が絡む」という症状の原因と対策法を解説しています。
結論から言うと、身体の水分の循環を改善することで、痰が絡まない状態を作ることができるようになります。
梅雨の湿度の高さや気圧の低下も影響して起こる症状なので、しつこい症状ですが、1つずつ対策をしていくことで、すっきりとした呼吸ができるようになります。
痰が絡む仕組みと、解決方法をご紹介します。

皆さん、こんにちは。
山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。

「 梅雨に入ってから痰が絡んで息苦しい」
「喋っていると痰が絡んでむせてしまう」

そんな症状にお困りではありませんか?
実は、梅雨の時期にはこういったお悩みがとても多くなります。
痰が絡んでむせてしまったり、咳き込む回数が増えて喉が痛くなったり、そしてなかなか治らなくて地味に困る厄介な症状ですよね。

今回は、梅雨時に痰が絡みやすくなる仕組みと東洋医学的な視点、そしてご自宅でできる簡単なケアについてご紹介します。

目次

そもそも、なぜ痰が出るのか?

まずは、痰がなぜそもそも出るのかを説明します。

淡は、空気の通り道である気道の粘膜から出る分泌液です。
喉や気管にほこりやウイルスなどの異物が侵入してきたときに、デリケートな粘膜を傷つけないように包み込んで排出し、守るために出てくる身体の防衛システムです。

実は痰は、健康なときでも毎日少しずつ作られています。
普段はもっとサラサラしていて、無意識のうちに飲み込まれています。
しかし、風邪をひいたり、空気の乾燥や汚れを感知したりすると、侵入者を追い出そうとして分泌液の量が急激に増えたり、粘り気が強くなったりします。
これが、いわゆる痰が絡んだ状態です。

痰が出るおかげで、ウイルスや、それと戦った免疫細胞の死骸を身体の外にスムーズに追い出すことができます。
また、傷ついた粘膜に膜を張ることでバリアを作って、風邪の悪化やそれ以上のダメージから喉を守るようになっています。

梅雨時に痰が絡む仕組み

風邪をひいたわけでもないのに痰が絡んでしまうのは、なぜなんでしょうか。

原因は、梅雨の湿気や気圧の変化によって、身体の中の水分の循環がうまくいかなくなることにあります。
病院でも「異常がない」と言われることも多く、痰を切る薬も効きにくかったり、他人に話しても理解されにくい症状なので、あまり自分から言わずに我慢している方もいらっしゃるようです。

気圧の低下による自律神経の乱れ

梅雨の時期は気圧の変化が激しく、低気圧は身体にストレスを与えて交感神経が興奮します。
これによって呼吸が浅くなったり血管が収縮したりして、水分代謝がうまくできなくなってしまいます。
また、喉に侵入した異物に対しても、身体の免疫が過剰防衛で反応してしまうことも多くなります。

湿度の高さで水分が発散できない

人間の身体は、汗や呼吸、皮膚などから見えないレベルで常に水分を発散させています。
しかし空気中の湿度が高いと、皮膚や息から水分を上手を発散できなくなります。

カラッと晴れた日は洗濯物がすぐに乾きますよね?
これは、空気の中に水分がどんどん逃げていくからです。
でも、梅雨のようにジメジメして湿気が多い日は、部屋干しをしてもなかなか乾きません。
空気の中にすでに水分がいっぱいで、これ以上水分を吸い込めない状態になっているからです。

これと全く同じことが、実は身体の中でも起こっています。
行き場を失った水分が身体の中にとどまってしまうので、痰やむくみになって現れます。

雨の日の浮遊物質や冷えた空気

雨の日は空気中に微小な浮遊物質が舞い上がって飛散します。
これが喉の粘膜を刺激し、異物を排出しようとして痰が出やすくなります。
また、気温の低下や冷房の冷えた空気なども喉の粘膜を刺激して、痰の分泌につながることがあります。

東洋医学の目線から見る痰

東洋医学では、梅雨の湿気が身体に悪影響を与えると考えられています。

梅雨の気圧の低下や湿気によって、エネルギーの循環が滞る「気滞(きたい)」と言われる状態になります。
この状態は、体内の血液や水分の循環を停滞させてしまうような状態になります。
水分の循環不全が起こると、身体に余分な水分が排出できずにとどまります。
そこに暑さによる熱がこもることで、水分が粘り気のある痰へと変化すると考えられています。
身体の巡りが悪くなることが、喉の不快感に直結してしまいます。

痰の絡みを解決するための生活習慣

日常生活の中でできる対策をいくつかご紹介します。

水分を十分に摂取する

身体は水不足の状態になると、排出する予定だった水分も逃がさないように貯蔵しようとしてしまいます。
また、水分不足は身体に熱がこもりやすくなります。
水分を十分に取ることで、痰の粘り気を弱くすることができるようになります。

汗をかく

梅雨は汗が出にくい環境ですが、入浴などで身体を温めて汗をかくことで、正常な体温調整や水分の代謝ができるようになります。
息が弾むくらいの有酸素運動は、呼吸も改善できるのでおすすめです。
サウナに入ることも自律神経を安定させる効果が非常に高いのでおすすめできます。
汗をかきながらこまめに水分を取って、脱水を防ぎましょう。

刺激物を避ける

熱い飲み物や辛い食べ物、アルコールやタバコの煙など、喉の粘膜に刺激を与えるものは極力避けることで、痰が出るきっかけを減らすことができます。

自宅でできるツボ押しのセルフケア

痰の絡みを解消させるために、おすすめのツボをご紹介します。

陰陵泉(いんりょうせん)

すねの内側の骨の際に沿って上がっていき、膝の下で指が止まるくぼみにあります。
身体の中の余分な水分を排出するのを助けてくれるツボです。

豊隆(ほうりゅう)

すねの外側、膝の皿の外側にあるくぼみと、外くるぶしを結んだ中間の高さにあるツボです。
東洋医学では、痰を取り除くツボとして有名です。

魚際(ぎょさい)

親指の付け根の骨の手のひら側、骨の際の真ん中にあります。
胸を開いて呼吸を深くしたり、痰や体内の熱を排出する効果があります。
息苦しい方や、痰が黄色い方に用いることが多いツボです。

首の後ろ側の筋肉の横(頚椎5番のライン)

上を向いたときに首の後ろにできる、しわの高さです。首の後ろの真ん中から指を横に滑らせ、骨の横にある筋肉を越えたあたりを指で優しく押さえて、ほぐしたりするのも効果的です。
呼吸を楽にして、喉の粘膜の炎症を抑える効果があります。

まとめ

今回ご紹介したツボやセルフケアは、日々の不快感を和らげるためにとても役立ちます。

しかし、梅雨時の頑固な水分代謝の低下や自律神経の乱れは、ご自身のケアだけでは根本的な解決が難しいことも多々あります。
セルフケアを試しても喉の異物感や痰が絡んでしまう状態が続いてしまうときは、身体の深い部分から巡りを整える鍼治療や、身体のバランスを整えて深い呼吸を作る整体治療が効果的です。

当院でも、一人ひとりの身体の状態に合わせて、痰が絡まない状態になるようお手伝いをします。
周りを気にすることなく、楽に息ができる毎日を取り戻すために、お悩みの方は一度お気軽にご相談ください。

院長 境田涼平

この記事の監修者

院長 境田 涼平

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)

スポーツトレーナーとしてキャリアを始め、Jリーグチームの育成年代でトレーナーを経験。その後、根本的な改善を目指す治療の道に進み、3つの国家資格を取得しました。治療に携わって10年以上、完全自費だからこそできる、お一人おひとりの身体に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。

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ひびきが丘鍼治療院 院長 境田 涼平

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