この記事では、首を横に傾けると反対側の首や肩に痛みが出る方が、痛みを解決する方法を解説しています。
ポイントは、上半身の前側の緊張を改善することが重要になります。
胸を張れる状態になると肩が引けるようになり、痛みのある筋肉が過剰に引っ張られなくなるためです。
首や肩に痛みが起きる仕組みと、対策法を解説します。
はじめに
みなさんこんにちは。
山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。
「首を左に倒すと、右の肩の上が引っ張られて痛い」
「横向きで寝ていると、首が張って重くなってくる」
このようなお悩みはありませんか?
日常的に肩が張っている感覚だけでなく、首を横に倒した時に反対側の首や肩が痛くなってしまうという症状は、よくご相談を受けます。
何気なく首を傾けた時に突然ズキッと痛みが走ることがあるので、常に力が入ってしまい、首や肩が常に疲れていて凝っているという状態になってしまう方も多いです。
こういった方の症状は、単純に肩をマッサージしたりストレッチをしたとしても、なかなか改善しづらいものです。 上半身全体に目を向けて、首の動きを妨げているものを改善していくことで、自由に首を動かせるようになっていきます。
今回は首を横に倒すと反対側の首や肩が張ってきて痛みが出る症状の原因と対策法をご紹介します。
痛みが出ているのは「筋肉」
このような症状で痛みが出ているのは首の関節ではなく、首から肩にかけて走っている筋肉が引き伸ばされた時の痛みになります。
首から肩にかけては複数の筋肉が斜めについています。
一番大きい筋肉は、首から肩、背中の真ん中部分にかけて広い範囲についている僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉になります。 そしてその筋肉の奥に、肩甲骨から首の骨をつなぐ肩甲挙筋(けんこうきょきん)や、肩甲骨と背骨をつなぐ菱形筋(りょうけいきん)、前側には鎖骨と首をつなぐ筋肉が付いています。

単純に筋肉が引き伸ばされるだけでは痛みが出ることはありませんが、常に筋肉の緊張が強くなっていたり、最初から引き伸ばされた状態がさらに強く伸ばされることで痛みにつながることがあります。
緊張が強い筋肉や、伸ばされっぱなしになった筋肉は血流が悪くなっています。
血流が悪くなると筋肉は酸欠状態になり、エネルギー切れを起こして疲労感や痛みを感じやすくなります。
この状態の筋肉に引き伸ばされる刺激が強く加わることで痛みが発生します。
上半身の前側が重要な理由
上半身の前側の筋肉は、縮こまって緊張が強くなると身体を丸める方向に引っ張ってしまいます。
体幹だけではなく、腕を内側にねじる筋肉や指を曲げる筋肉なども連動して一緒に緊張します。
そうなってしまうと、頭が前に倒れ、肩から腕は内側に巻き込むようにねじれ、お腹が縮まった状態で固定されてしまいます。
そして頭が前に出た状態になると、首から肩、背中にかけてついている筋肉が常に引っ張られた状態になります。
上半身が丸まってしまう理由
人間の筋肉は、上半身は背中側よりもお腹側の筋肉の方が強い力を出しやすくなっています。
そして、身体の前側で何かの作業をすることが圧倒的に多くなっています。
書き物やデスクワークなどで手の甲を上に向けて腕を内側にねじって作業をし続けることも多くなるため、自然と上半身を内側に丸めて、前側の筋肉を使う機会が多くなってしまいます。

車の運転なども腕を前に出して長時間背中を丸めた状態で座っていることになるので、上半身を丸めた状態が長時間続きやすくなっています。
前側の筋肉は縮こまり、反対に背中側の筋肉は常に引き伸ばされながら元の長さに戻ろうと張り続けますが、前側の筋肉の方が強く使用頻度も多いため、丸まった姿勢が変わることなく定着しやすくなります。
片側がつらくなりやすい理由
筋肉に一番負荷がかかるのは、縮こまっている時よりも、筋肉が収縮しながら引き伸ばされ続けている時の方が筋肉にかかる負荷が大きくなります。
身体の前側と後ろ側は真逆の働きをすることが多いため、綱引きをしているような状態と考えるとわかりやすいです。
綱引きをしていて勝っている側と、負けているけれど頑張って抵抗している側、どちらがつらいと思いますか?
この場合は背中側の方が、負けている中で頑張って抵抗している方に当たるので、背中側の方がつらさやコリ感を感じやすくなってしまいます。

そして左右のどちらかに痛みが出ている場合は、伸ばされて痛みが出ている側の方が抵抗が強くなっている場合が多いです。
前後のバランスだけでなく左右のバランスも重要になります。
右手と左手は使い方が違うことが多いですが、痛みが出ている側の方が上半身の丸まりが強くなっている可能性が高いです。
肩のマッサージやストレッチだけでは解決できない
首や肩がつらくなってきた方は、まずはマッサージに行ってみたり、ご自分でストレッチをするようにしてみたりという方もいらっしゃるかと思います。
しかし、つらく感じている首や肩を押したり伸ばしたりしても、一時的に血流が良くなったおかげで楽に感じるかもしれませんが、上半身が前側に引っ張られて丸まってしまっている状態を解決しない限りは、時間が経てばまた首や肩のコリ、動かした時の痛みが復活してきてしまいます。
楽な状態を長期間維持するためには、上半身を丸めている筋肉を柔らかくし、背骨を立てて肩を後ろに引きやすい状態を作っていくことが大切です。
首・肩のつらさを解消する方法
まずは重要なポイントを1つずつ解説します。
筋肉を緩める
上半身の前側、身体を内側にねじる方向に引っ張っている筋肉を緩めて、肩を後ろに引きやすい状態を作ります。
胸の前側や、肘の内側、親指の付け根の筋肉などが当てはまります。
背中の筋肉を動かす
常に引き伸ばされ続けた筋肉は力がうまく入らなくなっていることが多いです。
胸が張りやすい状況を作った後に背中を起こしたり、肩甲骨を後ろに引くような筋肉を刺激していくことで筋肉に正しく力が入るようになり、前後の筋肉のバランスが取れるようになります。
関節を動かす
筋肉のバランスが取れても関節が正しく動かなければ良い状態を維持できません。
背骨だけでなく肩甲骨やそれに繋がる鎖骨・肋骨なども同時に動くので重要になります。
筋肉の柔らかさと関節の動きの大きさが維持できることが大切です。
肩の痛みを解決するセルフケア
首・肩に痛みが出ている側を行ってください。
親指の付け根を緩める
親指の付け根の骨の際で手のひら側にある部分を反対の手で優しく緩めます。
グリグリと押さずに10秒ほど優しく圧迫してください。
親指の付け根を緩めることで指の内ねじりを防止して、さらに胸の筋肉を緩めることができます。

胸の筋肉のストレッチ
壁に肘をついて肘の位置は肩より少し高い位置にします。
肘を支点に身体を前に出し、勢いをつけずに30秒伸ばしてください。


背中の運動
両腕を前に出します。
肩が痛む側の肘を曲げ真後ろに大きく引きます。
上半身を半身にするようにひねりながら、できるだけ大きく上半身をひねって肘を後ろに引きます。
顔は正面を向いてください。
鎖骨や肩甲骨などの関節を動かしつつ背中の筋肉を刺激することができる運動になります。

継続することが重要
ご紹介したセルフケアを行うと一時的に首や肩の痛みが緩和したり、全体的に動かしやすく感じたりするかもしれません。
しかし、一度やっただけではあくまでも一時的な効果です。日常的な身体の使い方をそのまま続けてしまえば、時間が経つと首や肩の痛みがぶり返していきます。
長期間楽な状態を維持するためには、セルフケアの後の良い状態をいつもの状態に変えていく必要があります。
ぜひ楽になるようであれば継続して、痛みが繰り返さないようにしてみてください。
また、つらくなってから始めるよりも、楽な状態が残っているうちに継続をする方が効果が高いです。
しかし、やってみたが変化がない、そもそもうまく動かすことができなかったり継続することができない、動かしただけで痛みがあるという方は、他に原因が隠れているか、セルフケアで解決できる範疇を超えている可能性があります。
本格的に改善を目指すのであれば、治療を受けてみてください。
当院では鍼治療と整体治療を組み合わせて、首や肩の痛みの治療を行っています。
上半身だけではなく下半身も含めて全身のつながりを確認し、うまく連動して負担のない動きができるように調整をしていきます。
一時的な楽さを求めるマッサージやストレッチとは違うので、首や肩の痛みが出ないようにしていきたいという方におすすめです。
痛みが長期間続いてなかなか取れないという方、効率よく素早く解決をしていきたい方は気軽にご相談ください。
一緒に改善していきましょう。


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