重い荷物を持ち上げると腰が痛くなる40代男性の改善事例 どうやって解決したのか?

この記事では、重い荷物を持ち上げた時に腰が痛くなってしまう男性の、治療の経過を紹介しています。
この患者さんは、「重心の調整」と「肩甲骨が安定」したことで腰痛が改善されました。
荷物を持ち上げる時の身体の重心移動の仕方と、重い荷物でも肩が浮かずに持ち上げる動き方を身につけたことで、特に痛みを気にすることなく仕事をすることができるようになりました。
重心や肩甲骨が腰痛に関係する理由と、具体的に改善した方法をご紹介します。

目次

はじめに

皆さんこんにちは。 山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。

  • 「床から重い荷物を上げると腰が痛くなる」
  • 「しゃがんでから立ち上がるときに腰が痛くなってくる」

このページでは、こういったお悩みを持つ方のお役に立てるかもしれません。

今回ご紹介する患者さんも、激痛ではないものの、仕事で何回も重たい荷物を床から持ち上げなければならず、毎回持ち上げる瞬間に痛みとぎっくり腰への不安を抱えて動いていました。

実は、こういった症状の原因は腰ではなく、身体の使い方が変わることで痛みを感じずに動くことができるようになるケースが少なくありません。

今回は、腰を守りながら荷物を持ち上げるポイントと、実際の治療の経過をご紹介します。

荷物を持ち上げると腰に痛みがある40代男性

酒井さん(40代男性)
 立ち仕事がメイン、時々デスクワーク、朝に重い荷物を運ぶことが多い

この患者さんは、当院の近隣で洋服屋さんをされている方です。
開業したての頃にご挨拶に行き、その時に腰痛の話になり、鍼治療にも興味があったとのことで来院されました。

初診時の半年前に、腰にヘルニアがあると診断され、少し前まで足にしびれが出ていました。
来院時にはしびれが落ち着いており、荷物を持ち上げる時に腰に痛みが出るという症状が一番のお悩みでした。

他の場面で腰痛はなく、激痛ではないものの、朝方に重いダンボール箱を持ち上げる作業が多く、その度に痛みが起こっていました。

「前にかがむと腰が引っ張られる感覚があって、またしびれが起こるのは嫌だ。いつかぎっくり腰を起こすのは怖い」という状態でした。

腰の痛みの原因

酒井さんの場合、腰の痛みの原因は以下の2点でした。

  • 荷物を持ち上げる時の重心の移動がうまくできない
  • 荷物を持った時に肩甲骨が浮き上がってしまい、背中が丸まって腰に負担がかかる

荷物を持ち上げる時の重心移動

床の荷物を持ち上げる時は、前に重心を傾けたまま持ち上げてしまうと、腕にかかる重さを腰の筋肉で支える比率が大きくなるので、腰の痛みに繋がりやすくなります。

試しに、何か軽いものでいいので両手で物を持って、腕を正面に出して肘を伸ばしてみてください。腰に負担がかかってくるのがわかると思います。 肘を曲げて身体に引き寄せた方が、重心が後ろに来るので腰が楽になります。
重心を後ろ寄りに傾けることで、持ち上げる瞬間にお尻や太ももの筋肉も一緒に幅広く使うことができるようになるため、腰への負担を小さくすることができます。

肩甲骨の安定感

肩甲骨は背中にありますが、鎖骨と腕の骨としか関節で繋がっておらず、体幹からぶら下がっているような状態になっています。
この肩甲骨を体幹に貼り付けるようにして安定させてくれているのが筋肉になります。

この筋肉の力にうまく入らない状態になると、重い荷物を持ち上げた重さで肩甲骨が前に引っ張られ、浮き上がったような状態になります。
そうなると重さにつられて背中が丸まり、腰も一緒に丸まります。

そこから身体を起こす時に、腰の筋肉に強く力が入ってしまい、痛みに繋がります。

酒井さんへの治療内容

筋肉の緊張バランスの修正

肩甲骨や肩を前側に引っ張る筋肉や、重心を前側に傾けてしまうふくらはぎの筋肉と繋がるツボに鍼を使って、筋肉の張りを調整しました。
そうすることで、重心を後ろ側に傾けやすくなります。

お尻の筋肉を使いやすくする

軽い力を入れてもらいながら動かす施術で、お尻の筋肉を使いやすいように調整していきました。
お尻の筋肉は、持ち上げる動きではメインになる一番強い筋肉です。
この筋肉に刺激を入れて力がしっかり入ると、腰の負担を小さくすることができます。

肩甲骨を安定させる

肩甲骨を背骨側に引き寄せる菱形筋(りょうけいきん)という筋肉と、肩甲骨を体幹に貼り付けて浮かせないようにする前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉の2つにアプローチしました。
この2つの筋肉を、反射を使った筋肉への刺激で力の入り方を改善していきました。

正しい持ち上げ方の指導

身体が変わった上で、ご自身でも正しい動き方や、その時の力の入り方の感覚を理解していた方が、実際の仕事の場面でも負担をかけないように動けるようになります。
治療の最後に、持ち上げ方を実際に動いてもらいながら、意識すべきポイントをお伝えしました。

治療継続後の変化

  • 2回目の治療の後から毎回痛みを感じていた動きが出たり出なかったりするくらいに変化しました。
    ご自身でも動き方を意識されていて、完璧ではないものの身体の使い方が変化してきていました。
  • 4回目の治療開始時点で、思い切り腰を引き伸ばせば、右の腰に伸ばされる感覚はありますが、特に痛みを感じることはなくなりました。仕事中も特に動き方を気にしないで荷物を持てるようにはなっていました。

今後は徐々に治療の間隔をあけていき、腰を守れる動き方が定着できるよう、身体の状態を維持していく予定です。
ちなみに、痛い刺激は苦手とおっしゃっていましたが、鍼治療中は談笑しながら受けていられる状態で、思っていたより全然痛くなかったのことでした。

重い荷物を持ち上げる時に腰が痛かった酒井さんの声

Q:何が決め手で当院を受診されましたか?
A:先生の人柄と針と整体の組み合わせが興味を引いた。

Q:どのような症状にお悩みで当院を受診されましたか?
A:腰痛

Q:実際に受診されて良かったことをお書きください。
A:・いろいろな質問に丁寧に答えられてくれる。
  ・鍼が個人に合わせて調整してくれる(痛いのが苦手)。
 ・動き方などのアドバイスをしてくれるのが参考になる。

このようなお声をいただきました。

まとめ

今回は、荷物を持ち上げる際に腰が痛かった酒井さんの例をご紹介しました。今回のポイントをまとめます。

  • 荷物を持ち上げる時の腰痛は、腰に原因がない可能性がある
  • 全身をとにかく緩めるのではなく、緊張のバランスを取ることが大切
  • 重心の動かし方で、腰にかかる負担の大きさは大きく変わる
  • 肩甲骨が安定すると、背中や腰を守りながら動けるようになる
  • ご自身で動き方を理解して意識的に動かすことで、改善が早くなる

実際の治療では、痛みが出ていた腰の筋肉はほとんど触っていません。
酒井さんのような特定の場面での腰痛も、実際に身体の使い方を確認して、自然と楽な動きができるように治療を通して導くことで、効果がとても高いものになります。

身体が動き方を身につければ、神経質に意識をすることなく、痛まない動きが常にできるようになっていきます。

しかし、酒井さんの改善例はあくまでも一例です。
同じ場面の痛みでも、身体によって原因も変わる場合があります。

もしも長期間腰痛があり、どうやって動けばいいのかわからない方や、悪化やぎっくり腰を怖がりながら動いているという方は、一人で抱え込まずに当院へお気軽にご相談ください。
痛いのが苦手な方でも、優しい鍼治療で丁寧に治療していきます。

不安のない毎日を一緒に取り戻していきましょう。

院長 境田涼平

この記事の監修者

院長 境田 涼平

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)

スポーツトレーナーとしてキャリアを始め、Jリーグチームの育成年代でトレーナーを経験。その後、根本的な改善を目指す治療の道に進み、3つの国家資格を取得しました。治療に携わって10年以上、完全自費だからこそできる、お一人おひとりの身体に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。

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ひびきが丘鍼治療院 院長 境田 涼平

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