この記事では、雨の日に起こる足のむくみと重だるさの解決方法を解説しています。
結論から言うと、股関節周りの筋肉の緊張と血流の改善が重要になります。
足に向かう血管の圧迫が解かれることで、足への血流が回復し、むくみや重だるさを解消することができるようになります。
症状の仕組みや具体的な方法をご紹介します。
皆さんこんにちは。
ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。
「梅雨に入ってから足のむくみがひどくなった」
「雨の日は足が重だるくなって歩くのが億劫になる」
こういったお悩みはありませんか?
梅雨に入って雨の日が増えましたが、実は毎年梅雨はこのような症状が非常に多くなります。
ただむくんでいるだけだと軽視してしまいがちですが、放置しているとひどい重だるさや痛み、腰痛などの他の症状に発展してしまう可能性があります。
今回は、足のむくみや重だるさの解決方法をご紹介します。
足のむくみはなぜ起こるのか?
足のむくみは、足の血液やリンパ液の流れが悪くなることで起こります。
心臓から押し出された血液が、股関節を通って動脈から末端の足に向かって行きます。
末端からは血管は静脈に変わって心臓に還っていきます。
リンパ管は血管と一緒に身体の中の余分な水分や老廃物を回収する、身体の中の下水管のような役目をしています。
この一連の流れが悪くなって下半身の余計な水分が回収しきれずに停滞してしまうと、むくみの症状につながります。
足は心臓から一番遠く、末端の足まで降りて、登ってくるまでの道のりが長いので下半身に起こりやすくなります。
長い急坂の一番下から、荷物を回収しながらスタート地点に戻るのが大変なのと同じになります。
一応帰ってはくるが、スピードは遅くて荷物を回収しきれていないような状態がむくんだ足ということです。
むくみが起こりやすいのはどんな人?
むくみが起こりやすい方には、共通点があります。
筋肉を使う機会が少ない
下半身の筋肉を動かすことで、血管が伸び縮みして血液を押し出すのを助けてくれます。
長時間の座りっぱなし、歩数が少ないなど筋肉を動かす機会が少ないと、心臓から下る勢いだけで心臓まで帰ってこなければいけなくなるので、勢いが足りずにむくみやすくなります。
筋肉量が少ない
筋肉量が多いと、流れる血液の量が多くなるので単純にむくみが起こりにくくなります。
そして、代謝量も多くなるので血流を悪化させる冷えも起こりにくくなります。
反対に筋肉量が少ない方は、そもそも流れる血液が少ない上に、冷えの影響を受けてさらに血流が悪化しやすくなります。
運動量が多い
反対に、筋肉を使いすぎて疲れて動かなくなったパターンです。
立ちっぱなしの仕事や歩きすぎ、普段は歩かないのに休日に外出などで数倍の歩数を歩いたなど、筋肉がエネルギー不足を起こしてうまく動かなくなった状態です。
そこから疲労物質が回収されないまま慢性的にむくんでしまう場合もあります。
水分摂取が少ない
「むくみは水を飲みすぎたから?」
と考える方も時々いらっしゃいますが、水分を取らない方がむくみは起こりやすくなります。
身体は水分量が少なくなると、少ない水分を逃がさないようになり、余分な水分も細胞にとどめようとしてしまいます。
また、水分量は血流の良し悪しに直結するので、流れる血液の量も少なくなってしまいます。
水が少なくなって流れが弱くなった川をイメージするとわかりやすいと思います。

寒い環境
気温が低い環境に長時間いると、血流が悪化したり、筋肉に力が入りづらくなって足の血液の流れが悪くなりやすくなります。
なぜ雨の日にむくみやすくなるのか?
湿度が高い環境
人間の身体は、体温を調整するために身体の水分を常に身体から放出しています。
湿度が高い環境では、汗をかきにくくなったり、体内の水分の代謝が悪くなりむくみが起こりやすくなります。
疲労物質などの処理も効率が悪くなるので、雨が続くとなんとなく身体が重だるく感じるのはこのためです。
自律神経の乱れ
雨の日は気圧が低くなります。
人間の脳は低気圧をストレスと感じ、交感神経が活発になります。
交感神経の影響で血管が収縮して末端の血流が悪くなります。
この血流の悪化がむくみにつながりやすくなります。
股関節周りの緊張がむくみにつながる
足に向かう血管は、大腿動脈(だいたいどうみゃく)という太い血管からつながっています。
この血管は、股関節の前側の鼠蹊部(そけいぶ)の靭帯や、筋肉の隙間を潜り抜けるように走っています。

狭い通り道が筋肉の緊張や、座りっぱなしなどの股関節が曲がった状態が長時間続くことでさらに狭くなってしまい、血管が圧迫されて末端に向かう血流が悪くなってしまいます。
特に、大腰筋(だいようきん)や縫工筋(ほうこうきん)、長内転筋(ちょうないてんきん)という筋肉が硬く緊張した状態が続くと、血管が圧迫されやすくなってしまいます。
むくみを放置すると・・・
最初はただむくんでいるだけでも、放置するとこのような症状が起こることがあります。
ひどい重だるさ
疲労が蓄積しやすくなったり、筋肉に力が入りにくくなったりします。
そうなると、ドーンと重だるい感覚が続くようになり、立ち上がった時に膝が抜けるようになってしまったり、重だるくて動くのも嫌な感覚につながったりします。
足先の冷え
足の血流が悪くなることで足が常に冷たい状態や、霜焼けのように指先が赤く、ムズムズと痛痒い感覚を感じたりします。
静脈瘤
高齢の方に多いですが、流れが悪くなって行き場のなくなった血流が静脈の中で逆流し、皮膚から静脈がボコボコと浮き出たような状態になります。
見た目が気になるだけでなく、足のつりやさらに強い重だるさにつながったりします。

生理痛の悪化
女性の方で生理痛が重い方は、雨の日のむくみの症状もお持ちの場合が多いです。
脚の血流が悪い方は、骨盤の中の血流も悪くなっていて、そのせいで生理痛が重くなることが多いからです。
むくみを防ぐ生活上のポイントとセルフケア
30分に一回は立ち上がる
つい仕事などで頑張って集中していると座っている時間が長くなってしまいがちですが、できることなら30分に一回くらい、立ち上がってみましょう。
そのまま短い距離でも歩けるとさらに良いですが、ただ立ち上がって股関節が一回伸びるだけでも効果的です。
水分をこまめに多めに摂る
むくみの症状のある患者さんは、「1日にペットボトル1本分くらいしか飲まない」という方も多いです。
必要な量は性別や体格で変わりますが、少ない自覚がある方は、飲む量を少しずつ増やしてみると良いです。
食事と一緒に水分を摂ると吸収の効率が上がるのでおすすめです。
いきなり1.5リットル飲めと言われると大変ですが、2時間でコップ一杯飲むと考えるとどうでしょうか?
コップ一杯200mlだとしても、1日で1リットルは超えられそうではありませんか?
軽い運動をする
膝から下の軽い運動だけでも軽いむくみには効果があります。
爪先立ちを数回やってみたり、立つことができなければ足首を大きく回してみたり、貧乏ゆすりのような運動も効果的です。
名前的にはお行儀の悪いことのようですが、むくみの予防には良い運動なので、周りから誤解されない程度にやってみてください。
股関節周りのケア
大きい血管の圧迫をゆるくすることで、下半身の血流を全体的に回復できます。
今回はイスに座ってできるものをご紹介します。
骨盤の周り
骨盤の前側に骨が出っ張った部分があります。
この出っ張りの内側、下側、それぞれに指をはめ込んで、上下に優しく動かして筋肉をほぐします。
痛いくらい強くせず、気持ちいいくらいで10秒ほどやってみてください。

内転筋のストレッチ
片膝を伸ばして、外に開きます。
お臍を反対膝に近づけていくように上半身を前に倒して30秒、内腿の付け根を伸ばします。

大腰筋の運動
腹筋の横から背骨に向かって指を食い込ませます。
お腹を押さえたまま息を吐きながら腰を起こす、丸める動きを繰り返します。



まとめ
雨の日に起こるむくみは、血液や水分の循環と、股関節周りの緊張を改善することで徐々に回復することができます。
天気は変えることが出来ませんが、その中でも対策していくことで、むくみや重だるさ、冷えなどの症状を楽にしていくことは可能なので、今回ご紹介したケアを試してみてください。
もしもセルフケアを試してみても、一向に変化しない、頻繁に足をつったりしている、天気に関係なくつらいという方は、治療を受けていただいた方が改善に向かう可能性が高いです。
当院でも鍼治療と整体治療で足のむくみや重だるさなどの症状に対応しています。
全身を見ながら整えていくことで、身体の内側から血液、水分の循環や自律神経の調整まで、身体の負担なく行うことができるようになります。
一時的な改善ではなく、雨が降ってもだるくならない、冷えなどで苦しまない状態を目指していくことも可能です。
もしもなかなか改善できずに毎年この時期は重だるくお過ごしの場合は、お早めにご相談ください。
一緒に改善していきましょう。


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