腰の痛みの原因は手の緊張? 農作業で腰を痛めない方法とは?

この記事では、農作業で多い腰痛の原因と解決方法を紹介しています。
結論から言うと、手の力の入りすぎを改善することで、腰痛を楽にできる可能性があります。
手の力の入りすぎを改善すると、上半身を起こせるようになり、結果的に腰の負担を軽減できるようになります。

皆さんこんにちは。
山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。

「農作業を手伝っていたら腰が痛くなった」
「農作業で重いものを運ぶ機会が増えて、腰の痛みが再燃してきた」

このようなお悩みはありませんか?

農作業が忙しくなってきたこの時期。
野菜の収穫やブドウ、桃の作業など、さまざまな農作業で腰を痛める方が増えています。
これからの時期、「腰が痛くなり、痛みが強くならないか」「最後まで作業を続けられるのか」と不安な方も多いのではないでしょうか。

「腰をマッサージしてもらっても痛みが変わらない」
「脚のストレッチをしているが、作業をするとまた痛くなる」

こういった腰痛は、腰や下半身だけの問題ではなく、手の力の入れすぎによって起こる可能性があります。今回は、農作業で意外と多い原因である「手の緊張と腰痛の関係」についてご説明します。

目次

手の緊張がなぜ腰痛につながるのか

この腰痛は、手の緊張によって上半身を丸める筋肉の緊張が強くなり、背中が丸まった状態で固定されることで、腰への負担を増やしてしまっている状態です。

上半身が丸まると、腰も一緒に丸まる形になります。
一度丸まった腰を起こすために腰の筋肉に過度な負担をかけてしまったり、手元で行う作業で背中を起こせない代わりに腰を反らせて作業を続け、腰の関節が圧迫されて痛みに繋がったりします。

手の緊張の原因

手に力が入りすぎてしまう方には、身体の使い方にいくつかの共通点があります。

肩甲骨が安定しない

肩甲骨は鎖骨とつながっていて、身体からぶら下がるように付いています。
肩甲骨が正しい位置に固定されるように働く筋肉や、肩の関節を安定させる筋肉にうまく力が入らない状態になってしまうと、代わりに手の握り込みの力を強くすることで補うようになってしまいます。

頭が前に出た姿勢

これは特に下向きの作業が多い方に増える傾向があります。
顎を引いた状態で維持する首や背中の筋肉が、頭が落ちて伸び切ってしまうことで、肩甲骨を抑える筋肉にも力が入らなくなり、結果的に手の緊張が強くなってしまいます。

重心移動がうまくできない

重いコンテナの運搬や, 土に深く埋まった野菜を引き抜く時などは、重心を安定させて、足の踏ん張りの力を腰や腕に無駄なく伝えて引っ張る必要があります。
全身の重心移動がうまくできなくなると、下半身の力をうまく伝達できずに上半身だけの力で引っ張ることになり、手の握りが強くなり腰の負担が増えます。

肩や股関節の動きが悪い

例えば、五十肩が治りきっていなくて腕が上がらない場合や、股関節が曲がったまま伸ばしきれない状態で固定されていると、物を掴む・引っ張る・運ぶなどの動きをする時に、動きの制限のせいで力がうまく伝達できなくなります。その結果、末端の手のほうに過度な力を入れてしまいやすくなります。

手の緊張を防ぐ農作業前の準備運動

親指から腕のストレッチ

握り込みによって背中を丸めやすくなってしまうのは、特に親指の影響が強いため、まずは親指を伸ばしていきます。

伸ばしたい方の手を前に出して、肘をまっすぐ伸ばします。
手のひらを上に向けた状態で、反対の手を下から回して親指を持ちます。
親指の付け根を押さえた状態で、手首ごと手前に引いて指を反らせます。
親指の付け根が伸びている感覚があるところで、30秒間キープしてください。

指の間を広げる運動

手で握り拳を作ります。
その拳を反対の指で挟み込むようにして、それぞれの指の間を広げていきます。
なるべく深く、大きく開くように拳を入れていきましょう。

できる方は、このまま指を少しねじったり、指を反らせてみたりしても良いです。
それぞれの指の間で行ってください。
難しい場合は、握り拳でなくても(指を使うなどでも)大丈夫です。

手首と指を曲げる筋肉のストレッチ

壁を使って行います。

伸ばす側の反対の手で、伸ばしたい側の首の付け根にある骨のすぐ横を押さえ、皮膚を斜め上に軽く引っ張ります。
伸ばしたい方の手を真っ直ぐ前に出し、手首は大きく反らして指を地面に向けて壁につけます。
この状態のまま壁に寄りかかり、手首の筋肉を伸ばしてください。

手の着く場所を位置をより高い位置にすると、より強く伸びるようになります。この状態で30秒間伸ばしてください。

肩甲骨を固定する筋肉の運動

立った状態で、壁に寄りかかって行います。

壁に向かって、腕立て伏せをするような姿勢を作ります。
肘の関節の部分を上に向けて、肘をしっかりと伸ばします。

この状態のまま、肘を曲げずに胸を壁に近づけ、その後壁をグッと押して身体を離します。
この動きを繰り返し行ってください。
身体をなるべく壁に近づけ、押す時は目一杯壁を押して、背中まで丸めることを意識してください。

特にきつい感覚はないかもしれませんが、肩甲骨を安定させるための小さな筋肉に刺激を入れるための運動です。
つらく感じるレベルで行わなくても大丈夫です。

まとめ

農作業を行う上で、手を使わないということはまず不可能ですよね。
過剰に力が入りすぎることで、しつこい腰痛に繋がってしまう場合があります。

手の緊張を防ぐことは、腰痛の予防に繋がります。
一般的な腰痛予防を試しても改善が見られなかった方は、手に力が入りすぎていないかを見直してみてはいかがでしょうか。

それでも腰痛が落ち着かない、作業のハードさに身体がついていかないという場合は、他の原因も含めて複合的に改善していく必要があります。
そういった方は、治療を取り入れてみることをお勧めします。

当院では、鍼治療と整体治療を組み合わせて、快適に農作業を行えるようにサポートをしています。
手の緊張も含めた全身の使い方や動きを確認し、複合的な原因も考えた上で治療をしていきます。

全身の効率的な使い方を身につけていくことで、ハードな農作業をやりながらでも、痛みを徐々に抑えていくことができるようになります。

「この時期は耐えるしかない」「毎年こうだから」と諦める前に、ぜひ改善を目指してみてください。農業がつらい作業ではなく、達成感のある楽しいものにできるようにお手伝いをさせていただきます。

院長 境田涼平

この記事の監修者

院長 境田 涼平

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)

スポーツトレーナーとしてキャリアを始め、Jリーグチームの育成年代でトレーナーを経験。その後、根本的な改善を目指す治療の道に進み、3つの国家資格を取得しました。治療に携わって10年以上、完全自費だからこそできる、お一人おひとりの身体に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。

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ひびきが丘鍼治療院 院長 境田 涼平

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