皆さんこんにちは。
ひびきが丘鍼治療の院長、境田です。
「朝起きあがったときに股関節が痛い」「座り仕事の後の立ち上がりが痛い」「歩きだしに引っかかる」
などのご相談を受けることがあります。
こうなってくると、毎日の何気ない動作が億劫になってしまいますよね。
しかし、原因を把握していけば快適に動ける状態に戻ることが出来る可能性があります。
そこで今回は、股関節に出る痛みの原因と解決方法をお伝えします。
股関節の構造
股関節は、太ももの骨(大腿骨)の先端がボール状になっており、骨盤のくぼみにはまり込むような形をしています。
肩の関節と同じく、身体の中で最も自由度が高く、前後・左右・回転といった複雑で広い範囲の動きを可能にしています。
しかし、その自由度の高さゆえに、たくさんの筋肉や靭帯によって精密に支えられる必要がある繊細な関節でもあります。
なぜ痛むのか
- 関節の摩耗・変形・炎症
長年の関節への負荷により、関節のクッションである軟骨がすり減ったり、骨同士がぶつかって変形したりすることで痛みが出るようになります。
専門的な呼び方では「変形性股関節症」といいますが、実は骨の変形そのものよりも、その周囲で起きている炎症が痛みの引き金になることが多いです。 - 筋肉の痛み
関節に異常が出ていない場合、一番痛んでいる可能性が高いのは筋肉やその付着部であることが多いです。関節を守ろうとして周りの筋肉が過剰に硬くなったり、逆に一部の筋肉が使われずに衰えたりすることで、筋肉自体が悲鳴を上げている状態です。
特に立ち上がりなどの動き出しは筋肉が急激に伸び縮みするので、痛みを感じやすくなります。
痛みの要因
- 筋肉の緊張
腸腰筋という、お腹の奥から股関節を支える重要な筋肉が緊張して硬くなると、股関節の正しい動きを邪魔してしまいます。
また、お尻や太ももだけでなく、手足の末端の緊張バランスが崩れることも、連鎖的に股関節への負担を増大させる要因になります。 - 関節の動きの悪さ
股関節自体の動きが悪くなるのはもちろんですが、身体は全身が連動して動いています。足首、膝、骨盤、そして背骨。
これらのどこか一つでも動きが悪いと、股関節がその分をカバーしようとして負荷が大きくなってしまいます。
股関節が痛くなる原因
- 関節を支えられていない
骨盤や股関節を安定させる奥深くの小さい筋肉に上手く力が入らないと、関節がぐらつき、ダメージを受けやすい姿勢や動き方になってしまいます。特に骨盤を安定させる筋肉や、腰を支える筋肉、体重を支えるお尻の筋肉がうまく働かないと、股関節への直接的なダメージにつながります。 - 動かし方の問題
例えば立ち上がる時、お尻の筋肉で体重を支えられず、腰の力やももの前の筋肉に頼りすぎていたり、股関節が内側にねじれたまま動かすクセがあると、関節のはまりが悪くなり、摩擦が生まれて痛みが出ます。 - 日常的なクセ
極端なガニ股や内股、横座り、脚を組むといった習慣は、股関節に不自然なストレスをかけ続けます。 一番の問題は、「その悪い姿勢や動かし方が、自分にとって楽だと感じてしまっている」ことにあります。
→脳の「勘違い」を正す必要性
人間の脳が「これが私の真っすぐだ」と認識している状態が、必ずしも身体にとって正しいとは限りません。長年のクセにより、負担のかかる状態を定位置だと思い込んでいます。
日常的な負担を減らすには、この脳の認識のズレを徐々に書き換えて修正する必要があります。
股関節の痛みの解決方法
- 筋肉を緩める
まずは硬くなった筋肉を緩めて、股関節への悪影響を小さくします。。股関節にある腸腰筋だけでなく、連鎖的に悪影響を与えているお尻、もも、さらには手や足の末端、腹筋など、全身の状態を見極めて最適な箇所を緩める必要があります。 - 関節の動きの改善
股関節にかかる偏った負荷を分散させるため、膝、足首、骨盤、背骨の連動を取り戻します。身体全体の動きがスムーズにつながれば、股関節への負担は自然と軽減します。 - 力の入りの改善
筋肉を緩めるだけでなく、必要な時に必要な筋肉(特にお尻や腰周りの筋肉)が正しく働くように刺激していきます。これにより、関節自体にかかるストレスを筋肉で支えて分散できるようになります。 - 動き方、姿勢を身体で覚える
正しい姿勢や負荷のかからない動き方を反復し、「痛くない状態」を脳と身体に定着させます。無意識の動作が負担のないものになることで、日常生活の中での負荷が最小限になり、痛みの再発を防ぐことができるようになります
このように、股関節の痛みは日々の無意識的なものによって引き起こされることが多いです。股関節が痛くて、なぜなのかわからなかった方は、まずは普段の座り方や動き方を見直してみるのが良いかと思います。
しかし、股関節以外の部分や、無意識的なところからの影響で痛みが起こってしまうことも多々ある症状ですので、お困りの場合は早めに治療を受けてみることをお勧めします。
当院では、股関節の痛みや引っ掛かりなどの症状でお困りの方へも治療を行っています。
股関節に悪影響を与えている原因を問診、検査によって突き止めて、負担のかからない姿勢や動き方を身につけられるようにしていきます。
自身では分かりにくい股関節以外の緊張のバランスや動きの悪さを鍼治療と整体治療によってアプローチすることで、効率よく痛みの出ない動かし方を出来るようになります。
動き方や姿勢を改善して定着させるにはどうしても一発でというわけにはいきませんが、定期的に調整していくことで無意識的な部分が悪さをしなくなり、快適に動けるようになっていきます。
股関節の痛みを我慢し続けて、変形が強くなってしまうと動き出しだけでなく、常に股関節の動きに制限が出てしまい、状態が悪くなると手術が必要になることもあります。
早めに対処することで将来的に快適に動き続けられる身体を維持できますので、お困りの方はご相談ください。
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
院長 境田涼平


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