皆さんこんにちは。ひびきが丘鍼治療の院長、境田です。
「朝起きたら指が曲がったまま戻らない」「指を伸ばそうとするとカクッと引っかかる」
そういった指のお悩みの症状を持った方を何人も診てきたことがあります。
手は毎日使うものなので、手に出る症状は気になることが多く不安になるかと思います。
それはばね指(弾発指)と呼ばれる状態かもしれません。今回は、ばね指がなぜ起こるのか、そして全身との繋がりを含めた解決方法をご紹介します。
ばね指(弾発指)とは
ばね指とは、指を曲げる筋肉の腱と、それを束ねる腱鞘という組織の間で炎症が起こる疾患です。

・なぜ「カクッ」となるのか?
指の動きは、筋肉の力を伝える腱が、腱鞘の中を滑ることで成り立っています。
しかし、使いすぎなどで腱鞘が分厚くなったり、腱が腫れてコブのようになったりすると、トンネルの中をスムーズに通れなくなります。
この狭くなった部分を無理に通り抜けようとする瞬間に、バネのような「カクッ」という衝撃や痛みが発生するのです。放置すると、反対の手で伸ばさないと伸び切らないほど悪化することもあります。
特に親指、次いで中指や薬指に発生しやすいです。
ばね指になりやすい方の特徴
ばね指は、単なる指の使いすぎだけでなく、体質や生活環境も大きく関係しています。
- 手を酷使する職業・生活習慣(デスクワーカー、美容師、調理師、製造業、主婦の方など)
「握る」「つまむ」といった細かい動作の繰り返しは、腱と腱鞘に摩擦を与えます。小さな炎症が積み重なることで、次第に組織が厚くなっていき、症状が起こりやすくなります。 - 40代〜60代の女性、妊娠・産後の方
女性ホルモン(エストロゲン)の変化が影響しています。ホルモンバランスが乱れると、腱鞘がむくみやすくなったり、滑膜(組織の潤滑油のようなもの)が硬くなったりするため、更年期や産後は特に出やすくなります。 - 基礎疾患をお持ちの方(糖尿病・リウマチなど)
糖尿病の方は、炎症が慢性化しやすい傾向があります。リウマチの場合は関節自体の炎症や変形が、腱の通り道を狭めてしまう原因となります。
ばね指を招く「手の癖」
以下の要素に心当たりがある方は、指への負担が人一倍強くなっている可能性があります。
- 物を強くつかみすぎる
包丁やペンを必要以上の力で握ると、腱への圧迫が強まります。 - 筆圧や打鍵(タイピング)が強い
指先への衝撃は、すべて腱の付け根に負担として蓄積されます。 - 「握りっぱなし」で脱力が苦手
常に指を曲げる筋肉に力が入っていると、腱が休まる暇がありません。腱と腱鞘がこすれる機会が自然と多くなってしまいます。
指以外にある、ばね指の原因
指だけでなく、他の関連した部分に原因が隠れていることもあります。
- 腕・肩・首の緊張
指を動かす筋肉は、腕、肩や首の影響を受けます。例えば、猫背で首の付け根が硬くなると、腕全体の血流が悪くなり、末端である指の炎症が治りにくくなります。 - 肩甲骨の動きの悪さ
肩甲骨は腕の動きの土台になります。肩甲骨が固くなると、指先の細かい力だけで作業を補おうとするため、結果として指の筋肉を酷使してしまうことになってしまいます。 - 自律神経の影響
常に緊張状態で脱力ができない方は、自律神経の交感神経が興奮しています。そうなると血管が収縮して血流が悪くなり、腱の修復が遅れるだけでなく、筋肉張りが常に強い状態が続いてしまいます。 - 足との連動
人間の体は筋膜という膜で繋がっています。足の甲にある筋肉の状態は、歩行時のバランスを通じて上半身、その先の手先の緊張にまで影響することがあります。
ばね指の改善方法
指の痛みや引っ掛かりを解消するには、局所と全身の両方からのアプローチが近道です。
ばね指はただの使いすぎだと我慢して放置すると、関節が固まってしまったり、慢性化してしまう恐れもありますが、指の負担となっている根源を解消していけば、滑らかな指の動きを取り戻すことができます。
しかし、自分ではどうしても指をストレッチしたり、肩を回したりとやってみても、引っ掛かりがなかなか変化しない方が多いです。
変化が見られずお困りの方は、治療を受けてみることをお勧めします。
当院では、ばね指の症状の改善から再発予防までサポートさせていただきます。全身の動きかたや緊張のバランスなどを検査し、治療をしていきます。
遠くのつながりのある部分の緊張や、深部の緊張はツボとなっていることが多いので、鍼が相性が良いです。また、自律神経の調整にも効果的です。整体治療では背中や肩甲骨周りの動きや緊張のバランスを調整していきます。
今まで「実は指が・・・」と他の症状と一緒に相談されて治療するケースが多かったですが、聞いてみると生活がなかなか不便そうな方がたくさんおりましたが、数回で指が元のように動くようになった方が多かったです。
全身をしっかり見ていきながら調整していくと、指の動きも早期に楽になる可能性が高いです。毎日不便に感じていて諦めている方も、希望を持っていいただけたらと思います。
山梨県甲斐市龍地3669-1
ひびきが丘鍼治療院
院長 境田涼平


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