要約
この記事では、治療後に効果を高め、長続きさせるための習慣について解説しています。
治療の効果を高めて維持するためには、基本的な生活習慣はもちろんですが、血流や可動域や安定感が良い状態を維持し、治療で出来るようになったことは生活の中でも行い、身体を動かしていくことが大切です。
治療で起こる変化、生活習慣のポイントを解説します。
はじめに
皆さんこんにちは。
山梨県甲斐市龍地にあります、ひびきが丘鍼治療院の院長、境田です。
「治療の効果を長持ちさせたい」
「せっかく良くなった身体をまた悪化させたくない」
治療を受けた後にこう思う方は多いのではないでしょうか?
治療して、身体に変化が出てきた後また翌日にはつらい状態に戻ってしまうのは嫌ですよね。
波がある中でも、治療をするたびに身体がどんどんと楽になっていくのが理想的だと思います。
治療の効果を高め、維持するためには、どうしても治療だけではなく、それ以外の時間の過ごし方も大切になってきます。
しかし、具体的には何をすればいいのか、何をしてはいけないのかというのがはっきりとわからない方も多いかと思います。
そこで今回は、治療の効果を高め、維持させるための大切なポイントを解説します。
前提
治療の効果というものは、単純に痛いかどうか、楽に感じるかどうかだけではありません。
もちろん、痛みやしびれなどお悩みの症状が解決していることが一番大切ですが、今のお悩みを改善していくために、必要な筋肉の柔らかさ、関節の可動域、安定感、実際の身体の動かし方など、お悩みによって必要な要素がたくさんあります。
こういった部分を客観的に評価して変化しているものを、ここでは治療の効果として解説をしていきます。

治療によって変化するもの
お悩みの症状によって細かい部分は異なりますが、治療を通して、身体にどんな変化を起こしているのかを説明します。
血流
血流は身体を良くする上でとても大切な要素です。
筋肉、関節の周辺、内臓の機能、神経の伝達、脳の働きなど、身体のほとんどの要素に血流は関係します。
どのような治療も少なからず血流に対して何かしらのアプローチをしていることが多いです。
そのため、血流を改善していくことで、さまざまな身体の不調を回復させていくことができます。
神経の伝達
痛みの程度などの感じ方も含めて、身体の感覚や動かし方、動かしやすさなどどう感じるかというのは全て神経を使って伝達されます。
治療を通して過敏になった神経を落ち着かせたり、接触不良のような状態を起こしているような神経への通りを良くしていくような治療をしていきます。
また、自律神経の働きも治療を通して正常な働きに近づいていきます。
そうすることで、痛みを緩和させたり、関節の動かし方がわかったり、力が入りやすくなったりという変化を与えていくことが多いです。
可動域
身体を動かせる範囲が狭い場合は、可動域の調整を行います。
筋肉の硬さや関節自体の動きの悪さで動かせなくなっている関節の部分の動きを良くしていきます。
安定感
重心の位置が整ったり、身体にうまく力が入るようになったりすることで、正しい動かし方を安定してできるようになることが大切です。
例えば、膝の痛みがなくなっても、毎回ガクガクとした歩き方を続けていると、すぐに痛くなってしまうのは想像できるかと思います。
だからこそ、良い状態を維持するためには、良い動きを安定して再現できることが重要です。
身体の連動
日常生活で身体を動かす時は、どこかの場所に単一で力が入っていたり、動かしているわけではありません。
例えば、首をひねって後ろに振り向くとしても、首だけではなく、背中や肩甲骨、肋骨まで一緒に動き、前後左右に重心も移動するので、骨盤や足まで関係してきます。
そして、その関節を安定して一緒に動かすために、全身の筋肉も同時に働きます。
このようにして、身体にかかる負担を全身で分散して、特定の場所に負担がかからないようにしていきます。
治療後の過ごし方
では、治療を受けた後、実際にどのように生活すると良いか解説します。
入浴
可能であれば、湯船にゆっくりと浸かって血流が良くなった状態を維持すると良いです。
40度位のお湯の温度で10分程度、のぼせてしまう場合は少し温度を下げても構いません。
一気に身体を熱くするよりも、時間をかけてじっくり浸かることが大切です。
水分を摂る
1日の中で水分を適量摂取して、血流と代謝の低下を防ぎましょう。
治療の直後は、ごくまれに疲労感や眠気を感じたりすることがあります。
こういった反応を早めに解消するためにも、血流は大切になります。
できるようになった動きは積極的に行う
治療の前に比べて、治療後は身体を動かせる範囲が大きくなっていることが多いです。
痛みが強く出ないようであれば、日常生活では動かせるようになった範囲を身体を大きく動かして使ってあげることで、できるようになった動きや広がった可動域が定着しやすくなります。
治療を受けた日は、翌日に強い筋肉痛やだるさにつながることがあるので、筋トレやスポーツなどの激しい運動は控えていただいています。
どんな動きをしたほうがいいかや、例外的に動かさない方が良い場合などは、治療の時に必ずお伝えします。

痛みの確認をしない
特に朝起きてすぐ、その日の身体の状態を確認するために、痛い動きをわざとしてしまうことはありませんか?
痛みの出る動きをあえて自分で行って痛みを再現してみて、痛みが出るかどうかや痛みの程度を確認してしまう気持ちはよくわかります。

例えば、首をひねると痛みを感じる方は、必要な時以外は痛いところまでは首をひねらないでください。
生活上どうしても痛みが出てしまった時は仕方がないですが、わざと痛みを与えるたびにお悩みの部分は余計に刺激を受けて悪化してしまいます。
また、痛みを与える回数が増えるたびに脳でも痛みを記憶して、痛みの感覚が抜けにくくなってしまいます。
基本的な生活習慣は大切
当たり前でつまらないことを言いますが、基本的な睡眠、運動、栄養はもちろんとても大切です。
全ての症状の回復の土台になるので、ないがしろには出来ません。
しかし、全部が完璧な方はほとんどいないと思います。
なので、睡眠時間が足りていない方は10分でもいいので伸ばしてみたり、ほんの少し歩数を増やしてみたり、少しだけ栄養バランスを意識してみるだけでもいいです。
もしも大きな穴があれば、そこだけは埋めるくらいの感覚から修正してみてください。
良い変化に目を向ける
慢性的な症状の場合は、身体が損傷しての痛みというよりは、脳の誤作動によって痛みが定着していて痛みを感じてしまっていることが多いです。
痛みのことを気にし続けたり、確認する動作を繰り返すと、脳が痛みに対して敏感になり、脳の中にある痛みを抑える機能が低下していくことがわかっています。
脳の感じ方を正常に戻し、痛みを抑える機能を回復させるためには、楽な時間に気付くことや、良い変化を探すことが大切です。
そのため、痛みだけを基準にするのではなく、「原因が改善傾向」、「楽な時間が伸びている」、「なんとなくいい気がする」といったプラスの変化に目を向けてあげましょう。

まとめ
治療を受けている間、良い状態を維持できるようにしていくためには、基本的な健康的な生活習慣がとても大切です。
そしてさらに、治療によってできるようになったことを日常生活内にも取り入れて、身体を動かしていくことで、治療の効果を徐々に身体に定着させることができます。
経験的な感覚ですが、常に痛みのことを考えて神経質に生活している方よりは、ある程度楽観的に身体を大きく動かしながら生活している方の方が、お悩みが解決に向かっていくスピードは早いと感じています。

治療の後以外でも、身体に不具合を出さずに生活するためにはとても大切なことです。
ポイントになることやセルフケアは、個別にお悩みに合わせて治療の時にお伝えします。
どうすればいいか、わからないことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
良い状態に近づいていけるように、一緒に頑張っていきましょう。


コメント